2012年1月23日月曜日

三重県東紀州の田舎住込型インターンシップ

この時期になると、テストもしくは入試の関係なのか、「はんわしの評論家気取り」に大学ドメインからのアクセスが急増します。
 もしあなたが大学生ならば、ちょっとこの記事をお読みください。(大学生以外の方は読み飛ばしてください)

 奇妙なことですが、今の若者は周りの大人から非難されています。「指示待ちで、自分で考えない、行動しない」とか「海外に無関心で内向きである」とか。

 しかし、子どもは親や社会の鏡ですから、「指示待ち」で「内向き」なのは、実は今の日本社会の姿そのものです。
 現実に、職場や社会がこのような大人で溢れていることは世の中に出ればすぐにわかりますし、残念ながらこういったレベルの人が圧倒的に多いがゆえに、日本社会は出口が見えず漂流しているのだとも言えます。
 問題は、では、せめて若者はどのようにこういったガラクタを乗り越え、自己実現していけるかということです。

 目を地域に転じてみます。

 たとえば三重県の南部、東紀州と言われる地域は、豊かな自然があり、かつては林業や漁業で繁栄しました。
 しかし経済構造が変わって地場産業は衰退し、多くの若者が進学や就職で地域を去り、高齢化と少子化が深刻です。
 多くの住民は、その原因が正確に理解できませんでした。漁業や林業を再興すれば、すなわち、もっと生産量を上げれば、この地域は再び豊かになれると考えました。その結果、巨費を投じて漁港を作り、堤防を築き、山を皆伐して植林し、林道を作り、木材の加工場を整備しました。
 しかし、衰退は止まりません。漁民や林業従事者はどんどん高齢化し、後継者もほとんどいなくなってしまいました。

 いうまでもなく真の原因は、貿易が自由化されたのでコストの安い海外の冷凍魚や木材が国内市場を席巻したためです。
 問題なのは生産(供給)ではなく、消費者が何を求めており、何を作れば売れるのか、という「マーケティング」と、売れる商品を買い手に届ける「プロモーション」だったのです。
 今、全国の地域で展開されている「地域おこし」とか「地域特産品開発」のほとんどが失敗するか、停滞している理由もそこにあります。

 では、どうするか。
 第1次産業の後継者を育成することももちろん重要ですが、より本質的な問題の一つは、第1次産品を加工して付加価値を付けること。この場合の付加価値とは、モノ(ハードウエア)だけでなく、モノガタリ(ソフトウエア)も含むことに留意してください。
 もう一つは、その商品・サービスをプロモーションすること、すなわち売ったり提供したりしていくことです。

 このために必要なことは何でしょうか。
 先述したように、地域には若者が少ない。商品開発やマーケティング、プロモーションのセンスや知識がある若者はさらに少数です。
 一方で、地域を何とかしたいという熱意と、地域で暮らし、事業してきたことで蓄積したノウハウ、人脈、知識を豊富に持っている若手経営者は確かにいます。彼らは片腕を求めています。

 地域のために何かをしたいという若者(いや、もっと直接的に言えば、何でもいいので自分の力を試したいとか、何か未知のものに挑戦したいという若者)と、地域の熱い若手経営者とをコラボすれば、何が創発されるのでしょうか?
 それが東紀州の「田舎住込型インターンシップ」です。

 このプログラムは3年前から始まっており、すでに20名近くの大学生が東紀州に住み込んでインターンシップを行っています。
 もし地域おこしや自分磨きに関心がある大学生の方、特に、知識だけでなく学問を現場に応用してみたい方は、ぜひこのページをご覧になってください。チャレンジをお待ちしています。

■世界遺産「熊野古道」の地に生きる田舎住込型インターンシップ(NPO法人G-net)
 http://www.honki-i.net/mie/index.html

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