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もともと、金融とは、大商人とか中世ヨーロッパの教会とかの大金持ちが庶民に貸し付けを行ったスタイルのほかに、多くの庶民たちが少額のおカネを出しあって元手を作り、それを仲間内で貸し付けあったスタイルの2つがあります。
後者は「講」とか「無尽」と呼ばれる庶民金融で、近代的な銀行制度が導入されてからもこのスタイルは生き続け、信用組合とか、かつての「相互銀行」も比較的規模の大きな「無尽」から始まった例は多くあります。(たとえば、第三銀行もそうでした。)
しかし、特にこのスタイルが注目を集めたのは、東
もちろん、それ以前から、通常の金融機関からは借り入れが極めて難しいNPOの活動などを支援するため、市民の有志が出資する、いわゆる「市民バンク」の活動も活発でした。正確には、こういった市民バンクの、社会的に意義がある(=社会的な課題を解決する)事業にファイナンスする仕組みが、東日本大震災であらためて見直されたという捉え方が正しいのかもしれません。
市民バンク(ソーシャルファイナンス)がこれからますます重要になるのは、これからの日本においてほぼ間違いありません。今のような成熟した社会、すなわち多様な価値観が並立し、分散し、せめぎ合っている社会では、営利活動、非営利活動を問わず何かのアクションをしようとする場合「市民の共感」が何より決定的な要素になるからです。
共感の具現化が、市民の志が託されたお金(志金)というファイナンスになるわけです。
このことは、わからない人にはさっぱりわからない話かもしれません。
たとえば、日本という国を閉ざすことで農業を守ろうと考えている人々、工業製品をどんどん作り続けて貿易黒字を続けることこそ日本の生きる道だと信じている人々、市民は税金を払っているのだから困りごとややっかいごとはすべて政治や行政が解決すべきだと思っている人々などです。
こういった人々は、世界は変化し、市民は自立し、社会は進んでいくということがどうしてもわからないのです。おそらく市民が儲かりもしない事業やビジネスに身銭を投資する意味も理解できないでしょう。
そういう人は残念ですが、このバスに乗ってもらうことはできません。気が付くまでほっぽっておくほかありません。
逆に、ソーシャルファイナンスに少しでも可能性を見いだせる人は、このセミナーは絶好の機会になることでしょう。誰もが最初から全知全能ではありません。こういった勉強のチャンスを有効に活用して、知識と見聞と、人脈を広げていくことが大事です。
一方、ソーシャルファイナンスの主役である市民バンクは、以前、四日市商工共済協同組合の経営破たんが大きな社会問題となったような潜在的な危険性も持っています。セミナーでは、このあたりの説明や議論にも期待したいと思います。
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