2012年2月6日月曜日

フランチャイズもありだと思う

行政の「商工政策」という立場からは、中小企業がロイヤリティを払うことと引き換えに、商標やノウハウ、ネットワークを使って新しい事業展開に取り組む、いわゆる「フランチャイズ」(正確にはこれを「フランチャイジー」と呼びますが。)に対しては、実はあまり積極的ではありません。

 これは、フランチャイズの本部(フランチャイザー)から、新規事業に必要なノウハウなどはすべて提供してもらえるので、あとはフ ランチャイジーの努力によって顧客を開拓し、商売を軌道に乗せていくだけだという、極端に言えば「簡単なビジネス」だと思われているフシがあるからです。
 実際に、公的支援制度の中核である「経営革新支援制度」においても、フランチャイズ方式は「すでに相当程度普及している販売やサービス提供 の方式である」とか、「自らの企画立案による、独自性のある取り組みではない」と判断されてしまい、ほとんどの場合は承認を受けることが難しいようです。

 しかし、フランチャイジーとなってビジネスを興すことは本当にそんなに簡単なのでしょうか?

 現実にはフランチャイズ契約はピンからキリまで様々なものがあって、自己資金も少なく、ごく簡単に起業できるものも確かにあると聞きます。
 しかし反対に、一流のフランチャイズ本部から認められるには、受け手であるフランテャイジーも一流でなくてはなりません。自分たちの努力と経営実績が認められたからこそ望ましいパートナーとフランチャイズ契約ができ、それがさらに大きな飛躍につながったという事例も少なくありません。

 たとえば、四日市市を本拠として全国にビジネスホテルを展開している(株)グリーンズ
 三重県内の主要都市ではグリーンホテル、シティホテルなどの業態ですが、全国ではコンフォートホテル、クオリティホテルなどの名称で展開しています。
 これはアメリカのグローバルホテルグループ「チョイスホテルズ」とのフランチャイズ契約によるものです。
 聞くところでは、外資系ホテルの日本進出は、高級ホテルの「ヒルトン」や、シティホテルの「ホリデーイン」などはフランチャイズ展開が先行していましたが、ビジネスホテルに関してはなかなか成功例がありませんでした。
 そこで日本進出を強く希望押していたチョイス側が、東海地域で着実な事業実績を持っていたグリーンズに興味を持ち、その実力が認められて日本でのコンフォートホテルの運営をフランチャイジーとしてグリーンズが行うことになったという経緯だそうです。
 これは、いわば業務提携型の戦略的なフランチャイズと呼べると思います。

 また、フランチャイジー専門としてユニークなビジネス展開をしている(株)コイサンズ
 宅配ピザ、レストラン、喫茶店、居酒屋などの外食分野に特化し、さまざまなフランチャイズのフランチャイジーとして三重県と近県を中心に多くの飲食店を運営しています。
  一見「何でも屋」のように誤解されそうですが、外食に共通する多様な経営ノウハウがコイサンズ本部には集中しているはずで、フランチャイズ契約の活用に よって(考えようによっては)県内でも最強の外食複合事業体に成長しています。これも戦略的なフランチャイズと呼べるでしょう。

 このような業務提携型、あるいは戦略的なフランチャイジーも確かにあり、その活用によって意欲的に事業展開に取り組み、業績が拡大している中小企業があることは十分認識が必要だと思います。

■グリーンズホテルズ オフィシャルサイト  http://www.greens.co.jp/

■コイサンズ 公式サイト  http://www.koisans.co.jp/

■ザ・フランチャイズ(フランチャイズ契約についての情報が充実)  http://frn.jfa-fc.or.jp/

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