2012年2月9日木曜日

越境EC応援ポータル

2月8日付けの日経MJに、経済産業省が海外向けEC(電子商取引)で中小企業を後押し という記事が載っています。
 越境EC応援ポータルサイトなるホームページを開設し、海外向けECで成功した中小企業の事例や、海外でのトラブル対処に関する情報などを掲載。サイト紹介も兼ねたセミナーを仙台市と大阪市で開催するとのことです。



 ポータルサイトが取り上げている成功例は、

有限会社瑞穂(広島県)
、広島県の特産品である「熊野筆」(はんわし注:三重県の熊野市とは全く別)の製造販売メーカー。化粧筆、水彩画筆等の小売りを2003年から開始し、2008年からは海外向けモールJshoppersを通じて海外にもネットでの販売を開始。海外向け売上は毎年倍増している。

株式会社ストラップヤネクスト(神奈川県)
 携帯電話ストラップを企画・販売する企業で、ネット販売中心にすることで2003年頃から急速に売り上げを伸ばした。当初から海外向け販売も行っており、自社サイトのほか、欧米、中国、インドネシアの海外モールサイトへ出品し、売上が年間数億円に達している。

 などです。

 しかしこれらの成功事例について、このポータルサイトが分析する「成功の秘訣」は、「商品の魅力を伝えるための動画の活用」とか、「ユーザーのクチコミの広がり活用」、「ブログ」などといった、すべて一昔前のテクニックです。
 残念ながらこれは到底信じられないことです。当然ですが何かこれ以外の本質的な成功の理由 ~ホームページそのもののセンスの良さや見やすさとか、画像表示の軽さとか、問い合わせへの迅速で丁寧なレスポンスとか~ が、きっと別にあるのでしょう。
 しかしいずれにしろ、経産省が行った越境EC関連の調査報告など参考になるコンテンツはたくさんあるので、関心がある方はご覧になってはいかがでしょうか。

 それにしても、日本という国のおもしろさは、数年前までは中小企業の海外展開は国内雇用を空洞化させるなどといって否定的だったものが、いったんブームになると猫も杓子も海外展開一色に染まってしまうことです。
 経産省の産業政策はこの20年間、ことごとく失敗の連続なので、にわか海外ブームもこれから多数の失敗事例・撤退事例が現れると一気にしぼんでしまうとわしは見ています。しかしながら情報をよく吟味したうえで、経営者が決意と覚悟を持って臨む海外進出はぜひとも成功してほしいと願いますし、情報提供や調査結果の提供などは国の重要な役割です。
 ただ、3年以上も前にアリババや楽天が中小企業の海外展開可能性に注目し、支援サービスを始めていたことを思い起こせば、これから海外販売に取り取り組もうとする中小企業が後れを取っているのは明らかです。旧倍の情報収集とマーケティングとサービス充実が必要不可欠になるでしょう。

0 件のコメント: