2012年4月19日木曜日

熊野三山か、熊野四山か

三重県熊野市には、日本最古の神社とされ、世界遺産にも指定されている花の窟(はなのいわや)神社があります。
先日、熊野市の河上市長が、紀伊山地の霊場を指す呼称として広く認知されている「熊野三山」に、この花の窟神社を加えて「熊野四山」とする提案をしたことが報じられていました。(たとえば4月17日付け中日新聞 リンクはこちら
 
熊野三山とは熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の3つを指しており、日本を代表する熊野の霊場として崇敬を集めています。
 
しかしながらこれらはいずれも和歌山県内にあり、観光面で捉える限りメリットはもっぱら和歌山県側が享受しており、三重県としてはこれに匹敵する観光資源がほしいところという切実な状況があります。
 
 熊野市長の「熊野四山」構想はこれに一石を投じるものですが、中日新聞の記事によると「(熊野市は)三山との連携で誘客を図る狙いで「由緒正しさでは花の窟も負けない」と真剣だ。」などと、熊野市当局を揶揄するようなニュアンスも読み取れ、地元ではまさに微妙な提案と受け取られているようです。

花の窟神社はイザナミノミコトが落命した場所として日本書紀にも出てくる非常に由緒のある霊場です。熊野灘が眼前に広がる七里御浜に面した巨岩そのものがご神体とされ、日本古来からの自然信仰の形をとどめているものと言われています。
しかし、古来より社殿は設けられていないため、実際に行ってみるとやたら大きい岩盤がどどーんとあるだけという、ある意味拍子抜けの観光地ではあります。
(ただ、雰囲気は荘厳で、畏敬心が心の底から沸き起こってくるような不思議な感慨に打たれるスピリチュアルな場所であることは間違いありません。)

この時期に熊野四山構想が提唱されたのは、花の窟神社の境内に「お綱茶屋」なる休憩・物産販売施設が新築され、4月20日にオープンするというタイミングに合わせたものと思われます。
しかし、すでに存在している花窟神社ホームページには、熊野四山はもちろん、新設されたお綱茶屋に関する記事もない・・・それどころか平成18年から更新されてもいない・・・状態で、「熊野四山」をネット上で検索しても例の新聞記事くらいしかヒットしません。
 
熊野市を含む三重県東紀州(三重県南部の、尾鷲市、熊野市、紀北町、御浜町、紀宝町の2市3町からなる地域)は、非常に情報発信が下手な地域でたいへんソンをしていると常々思います。
今回も例によって例のごとく、せっかくのインパクトある「四山構想」も、メディアミックスを意識したPR戦略が不在ゆえにネット上では完全に無視されているというお寒い状態です。
繰り返しますが、花の窟神社は素晴らしい場所で、地元によるお綱茶屋の盛り上がりも期待できるだけに残念でなりません。
 
■花窟神社 はなのいわや  http://www.hananoiwaya.jp/  (近年更新なし)
 
■花の窟活性化地域協議会  http://hananoiwaya.com/ (お綱茶屋情報はこちらを) 
 
ヤフー地図はこちら  http://yahoo.jp/k-f8te 
 
<4月21日追記>
 花の窟神社の祭神を間違って表記していましたので訂正しました。匿名様、コメント有難うございました。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はなのいわやの神様はイザナギではなくてイザナミノミコトだということです。