2012年6月20日水曜日

伊賀で「まちづくり型カルチャースクール」

本日(6月20日付け)の朝日新聞に、三重県伊賀市のNPO法人が、伊賀市内の商店街で、まちづくり型「カルチャースクール」を9月から開催するとの記事が掲載されています。

 まちづくり型「カルチャースクール」とは、商店街の空き店舗を教室として活用し、教えたい市民が趣味や実用講座の講師となり、学びたい市民とをマッチングすることで、賑わいを創出するという事業です。
 もともとは松阪市のNPO法人Mブリッジが企画し、「ブンカの交流館」と銘打って、松阪駅周辺の商店街で実施しているもので、ホームページによれば、今年の4月~6月期はビーズアクセサリー、太極拳、英会話、フラダンス、ヨガ、観音経から学ぶ日本文化、吹き矢、日本舞踊など30種類あまりの講座が開設されています。昨年度は約300人が受講したそうです。

 講師はプロ、セミプロの方も含め「市民」(=一般住民)であり、かつ、ボランティアベースの無料サービスではなく、受講生からきちんと ~講座にもよりますが1500円から1万数千円程度の~ 受講料を徴収して行っており、つまりはスクール自体が持続可能な「スモールビジネス」として成立していることが大きな特長です。

 伊賀市の場合は、同市に拠点があるNPO法人アイ・コラボレーション伊賀が準備を進めており、伊賀鉄道(旧 近鉄伊賀線)上野市駅前にある新天地商店街をフィールドとし、1クール3カ月を基本として今年9~11月と、来年1~3月に月2回(計6回)を開く予定にしているそうです。
 まちづくり型「カルチャースクール」の講師はプロ、アマチュアを問わず、教授内容も音楽や芸術、語学、ビジネス、おばちゃんの知恵などジャンルは自由。今月末には講師希望者を対象にした説明会も開かれるとのこと。

 三重県は実はコミュニティビジネス(地域の課題を、地域にある資源を使い、地域住民が主体となって解決するビジネス)の先進地であり、一般市民が日替わりでシェフをつとめる「ワンデイシェフ・レストラン」や、地域住民の交通機関をニーズを取り入れながら運営する「コミュニティバス」など、今では全国に展開しているユニークなビジネスモデルが生まれた土地でもあります。

 この、まちづくり型「カルチャースクール」も、講師を務める住民を地域資源と捉えて、その人材の発掘と活用によって、受講生の意欲に応える「学びと交流の場づくり」と「空き店舗の活用」という地域課題を、ビジネス手法で解決しようとするものです。つまり、本来、他の地域でも横展開できる普遍性を備えているビジネスモデルでした。

 伊賀市も松阪市と同様、スプロール開発によって中心市街地の活力低下が大きな課題となっていますが、それと同時に両市は、市民力が高く、市民活動が盛んな土地柄であるという共通点も持っています。
 伊賀での意欲的な取り組みに、ぜひ注目したいと思います。

■ NPO法人アイ・コラボレーション伊賀  http://i-collabo.biz/

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