2012年6月22日金曜日

車中居眠り五景

わしは近鉄電車で通勤しているわけですが、片道一時間以上も乗っていると、さすがに日々いろいろなヒトたちを見かけます。

ある日はロングシートに座っていた6人のうち、5人が居眠りしていたのですが、このヒトたちがなんかそれぞれ面白かった。
ちなみに、近鉄電車(名古屋線)の標準的なロングシートは、本当は7人座ることが可能な幅なのですが、三重県人はそこまでぎゅうぎゅうにつめて座る習慣がないので、99%は6人掛けで座っています。

さて、その寝ていた5人ですが、一番右端は、若い学生風の男性で、腕組みをしながら目をつむっています。瞑想しているようにもみえますが、電車の動きに合わせて自分も動いているので多分寝ているのでしょう。こんなに姿勢正しく寝られるものかと感心。



その隣の人は髪の長い女性。
わしの自分の髪が薄くなってきているので妬むわけではないのですが、ロングヘアーというより、異常に髪の毛の量が多い。 あまりに髪の毛の量が多い女性は異性運がないとか聞いたことがあるけど、どうなんだろうと思いながら観察していたのですが、この人はうつむいて熟睡しているので、顔が自分の髪に埋もれてサダコ状態になっています。
どんな顔か見てみたい気はしますが、本当に貞子そっくりだったらコワいので、パス。

その次の人は、中年の女性。
たまにこういうタイプの人がいますが、顔を上げて(つまり、うつ向く姿勢とは反対の姿勢で)熟睡しています。
しかも口を全開している。
かっぽりクチを開けているオバサン。
かなり痛い光景です。

隣の人は、今度は若いOL風の女性。
うつむいて完全に熟睡しており、いわゆる「舟をこぐ」というのでしょうか、うつらうつらと上半身を左側にゆっくりと傾け、何かの拍子にガクっと急に傾くと、ハッと目が覚めて姿勢を直す。
でもまたしばらくすると、体がゆっくり傾き出し、隣の人にガクンとぶつかると、また慌てて目を覚まして姿勢を正し、しばらくするとまた、うつらうつら、の繰り返し。
よっぽど疲れているのかしらん。

その、もたれられている左側の男性。
これも学生風なのですが、この人だけシートの乗客の中で唯一起きていて、しかもゲームに熱中しており、視線を一切、ゲームの画面から動かしません。
わしなど、若いお姉さんが寝ぼけてこっちにもたれてくると、迷惑なような嬉しいような、しかしやっぱり迷惑そうな顔をしないと世間体が悪いし、みたいな葛藤が内心に繰り広げられるのですが、この男性はまったく関心ナシ。外界に興味ナシ。
隣のOLがもたれてこようが、ひたすらゲームを続けているあっぱれな人でした。

その左隣、つまり一番左端に座っているおじさんは、見苦しかった。
ひとヒトも顔を上げて熟睡しているのですが、よく見ると、目が薄く開いていて、「白目」が見えているのです。
想像できるでしょうか。
そのおじさんは、ちょうどいいころ加減にハゲており、勤め先ではいい上司、家庭ではいいお父さんである雰囲気がにじみ出ている人でした。
それだけに、そんないい上司、お父さんが白目をむいて電車で寝ている、という事実が、何か奥深いストーリーを掻き立てます。

電車が江戸橋駅、次いで津駅に止まるうちに、この6人は全部どっかで降りてしまいました。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

面白いです。映画「近鉄電車」できそうですね。

半鷲(はんわし) さんのコメント...

たまたま、自分の前に吊り革を持って通路に立っている乗客が誰もいなかったので、ずらずらっと観察することができました。
 面白い人がたまに乗っています。