2012年10月23日火曜日

近鉄の次世代新型特急「しまかぜ」シートに座ってみた

近鉄は新たに投入する次世代新型観光特急しまかぜが、来年3月21日から大阪難波~賢島間、近鉄名古屋~賢島間で1日1往復の運行を開始することを発表しました。

 平成25年は伊勢神宮で20年に一度の式年遷宮が行われますが、近鉄ではこの国民的崇敬行事に合わせ、伊勢志摩地域の活性化を推進する切り札として、今までにない「鉄道の旅」を提供し、乗ること自体が楽しみとなるような次世代新型観光特急車両(6両×2編成)を新たに製造し、運行することになったものです。

 先頭車は展望車両とするほか、全席を本革使用の3列プレミアムシート(1人掛け+2人掛け)とし、グループ席専用車両、カフェ車両も連結。
 しまかぜには乗客の出迎え、見送り、おしぼりや記念乗車証の配布などを行う専属のアテンダント4名が乗車するとのことで、近鉄特急としては約10年ぶりの復活となる食事や飲料の車内販売サービスも行われるそうです。

 このように力を入れている新型観光特急しまかぜをPRするためか、先日通りかかった近鉄名古屋駅構内では実物大のしまかぜのプレミアムシートを展示し、着席体験ができる「シート展示キャラバン」が行われていました。




プラットフォームの一角をパーテーションで仕切った特設コーナーに、クリーム色のシートがデデンと置かれています。

 傍にはアテンドの人がいて、どうぞ、ぜひ座ってみてください、どうぞどうぞと勧めてくれるのですが、何しろ改札口と乗り場の中間地点に設けられていて、常にぞろぞろぞろぞろ人が通る真横なので、あまり落ち着いて座っている気になりません。

 しかし、新幹線のグリーン車や、近鉄の名阪特急アーバンライナーネクストのデラックスシートよりもさら高級な感じはします。
 座席幅も相当に広くなり、ゆったりとした乗り心地が楽しめそうです。

 問題は、新型観光特急しまかぜは座席がプレミアムなだけでなく、料金もプレミアムだということです。
 すなわち、通常の特急料金に加えて「しまかぜ特別車両料金」なる金額が、乗車距離に応じて一人当たり700円から1000円加算されるのです。

 近鉄ホームページの例示によれば、大阪難波~賢島間の運賃合計額は4810円、近鉄名古屋~賢島間は4480円となり、通常の近鉄特急よりそれぞれ1000円高くなっています。
 また、グループ席専用車両内に設けられる個室(定員4人×2室)を利用する場合は、さらに個室料金が1室1000円必要になります。

 デフレ時代にあえて逆行する価格設定ですが、本物のリラックス旅行、リゾート旅行を楽しむ客層 ~その多くはシニアや、外国人客でしょうが~ を鉄道側が逆選択してもいいわけです。本当にプレミアムな観光商品を求めているお客は決して少なくないはずですから。
 日本の消費市場は成熟化しています。それを「縮小」とか「シュリンク」などとネガティブに捉えていては何のイノベーションも起こらないでしょう。

■近畿日本鉄道 しまかぜ特設ホームページ
  http://www.kintetsu.co.jp/senden/shimakaze/index.html

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