2012年11月26日月曜日

伊賀上野「ハハトコ食堂」に行ってみた

 おかげさまで、はんわしは三連休でした。なかなか行く機会がなかった、三重県伊賀市にあるハハトコ食堂に行ってみました。


 ハハトコ食堂は、伊賀市(旧上野市)の中心市街地である、西町という地区にある町家を利用したレストランです。
 伊賀上野の中心地は戦災にあっておらず、江戸時代、西国大名の東進をブロックする目的で築城された上野城(伊賀上野城)の城下町のたたずまいが色濃く残っています。

 以前、ここは西膳という名前のレストランでしたが数年前に伊賀の里モクモク手づくりファームのスタッフによってリニューアルされました。

 地元伊賀産の食材を中心にした地産地消色が西膳のころよりも一層強くなっている印象です。

  ハハトコ食堂は、基本的にビュッフェスタイルで、二十種類ほどもあるさまざまなお惣菜から好きなものを選びます。(料金は一切れいくら、もしくは100gいくらと表記されており、レジで前払い精算します。)
 サラダ、マリネ、おひたし、ハンバーグ、焼き魚、コロッケ、天ぷら、和え物、などなどメニューがたっくさんあって目移りしてしまいます。
 お惣菜を数種類と、ご飯、味噌汁で、だいたい数百円から千円くらいです。


 町家ですが客席はすべてテーブルで、靴の脱ぎ履きの手間がありませんし、高齢者や幼児でもラクに着席できます。おしぼりやお茶はセルフサービス。食事後の食器の返却もセルフです。


 感心するのは、店員さんが親切で、てきぱきしていることです。
 地産地消レストランも最近は各地にあって、いわばコモディティ化しています。味やメニュー、料理の質では差がない中で、最も差別化要因となるのは店員さんのマンパワーでしょう。

 接客や商品知識、さらにはお客さんに向かい合っての場面場面での「応用力」とでもいうべき臨機応変さがある店員さんが多くいて、そのような優れた店員さんたちがパフォーマンスよく動いている現場は、お客も見ていて気持ちがいいものです。「また行きたい!」と思わせてくれます。

 ハハトコ食堂も、見ているとオペレーションがしっかりしていました。メニューに迷っている人には、それぞれのお惣菜の味や素材、調理法などを説明し、値段がどうのこうのと言っている人には、安いお弁当もありますよ、レンジで温められます、とごく自然に語っていました。
 赤ちゃん連れ、高齢者のグループ、家族連れの観光客、カップルなどいろいろなお客がいましたが、説明がすべて使い分けられていました。これには感心せざるを得ませんでした。


 ハハトコ食堂のようなサービス業は、特に製造業の優位性が低い地方都市においては21世紀の主力産業となることは間違いなく、しかも、まさに人が支える、ひとづくり産業でもあります。
 サービス業に適した、自ら考えて動く「現場適応力」、「臨機応変さ」を持つ若い人材を育てることが産業振興には急務ですが、大量生産型産業を想定している現在の学校教育では適応できないことは深刻な問題です。
 伊賀の里モクモク手づくりファームのように、若く、優れた人材がおのずと集まってくる仕組みが最も大事なのでしょうが、サービス産業の人材育成は産学官連携でもっと取り組むべき課題だと痛感します。

 ハハトコ食堂を出て通りをぶらぶら歩いていたら、路地から上野城が見えました。秋らしい晴天の一日でした。

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