2012年11月7日水曜日

オバマ再選でほっとしている人は?

http://jp.reuters.com/
接戦と言われていたわりには、あっさりとオバマ大統領の再選が決まってしまいました。
 4年前は、初の黒人大統領、しかもハーバード大卒の弁護士、上院議員というエリートコースを歩んできた鋭才として日本でも人気が高く、福井県小浜市が当選祝いを送ったり、パッとしない芸人だったノッチが一躍脚光を浴びたりとか、いろいろなブームを巻き起こしました。

 
 しかし、よく言われるように、経済政策に関してはオバマ大統領は失政続きでした。中間層向けの公的保険の導入は、日本人なら特別に不思議な感じはしませんが、何よりも自由を重んじるアメリカ国民には意外に不人気でした。
 また、鳴り物入りだったグリーンニューディールも、太陽光発電や電気自動車のベンチャーが次々倒産するなどボロボロで、再生可能エネルギーが次世代を牽引する産業になるとは多くの人がもはや信じていないと思います。

 また、彼は「アメリカの製造業を復活させる」などと意味不明なことも言っています。自動車産業などの労働組合が有力な支持層だからでしょうが、重商主義的な政策がドル安を招き、日本に「超円高」をもたらしているのも皮肉です。

 
 
 はんわしは、まったく景気を回復させられないオバマ大統領は、きっと負けると思っていました。政府が税金を取り、それを効果的に「成長産業」に再配分できるなどとは全くの空想です。ロムニー候補の徹底した自由主義のほうが、今のアメリカ経済の局面では成長につながるし、国民への説得力も持っていると思っていました。しかし、やはりわしのような素人の判断は当てにならないようです。

 一つだけ確実に言えるのは、オバマさんの再選を誰よりも喜んでいる日本人は、霞が関の経済官僚と呼ばれる人々だろうということです。

アメリカがグリーンニューディールを唱えれば、「グリーンイノベーション」なる、まんまパクリを平然と日本の政策にするような彼らです。アメリカは政府主導で自動車産業の再編に介入し、トップセールスで海外へ販路を広げている。ならば日本も負けられない、どんどん国が企業を引っ張っていかねば、トップセールスせねば、というパターナリズムというか、勘違いが横行し、日本ではますます企業の自主性や自律性が失われる方向に産業政策は歪められていきます。

 彼らは、仮にロムニー氏が勝利し、ロムニー流の小さな政府、競争促進的な産業政策に転換すれば、そして、それが景気回復に効果をあげることにでもなれば、それが日本にも波及し、自分たちが進めている「成長戦略」だの「行き過ぎた資本主義の見直し」だのといった官僚主導の政策に国民が疑問を持ち、日本でも官僚に頼らず、規制緩和や減税で産業を強くしようという風潮になることをを何よりも恐れているのです。
 

 しかし、それは杞憂でした。大きな政府のオバマ氏が勝利した。日本の経済官僚は胸を撫で下していることでしょう。
 それと同時に、この選挙結果は、アメリカのチャレンジングな国民気質も近年次第に低下しているのではないか、と疑わせるのに十分な気がします。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

オバマ再選でアメリカ経済はさらに停滞するだろう、というブログがありました。
http://ameblo.jp/englandyy/entry-11399793364.html