2013年7月24日水曜日

サービス産業の海外展開は人づくりから

生産活動がハード(モノ)からソフト(サービス)へとシフトしているなかで、今まではともするとメイド・イン・ジャパンのクルマや家電といったモノが海外で高く評価され、競争力を有してきましたが、日本で独特の発展を遂げたサービス業も大きな輸出コンテンツとなる可能性を秘めています。

 しかしながら、モノのように目に見え、手に取れるものと違って、顧客の価値観や感性に大きく左右されるサービスは、海外に展開する上でさまざまなハードルがあるであろうことも容易に想像できます。

 日本のマンガやアニメーションが全世界のマニアから熱狂的に支持されていても、それが商品にならなければビジネスにはならないわけで、サービスやコンテンツという資源を商品にし、利益を生み出すための「ビジネスモデル」として構築することは、今後日本が最も注力しなくてはいけない分野だと思います。

 この点、テーマパークを例にしてもアメリカの先進ぶりは突出していて、ディズニーランドであの気色の悪いネズミが愛想を振りまいているのにですら日本人の子どもは熱狂し、親やジジババは喜んでカネを落とすのです。
 クールジャパンといわれても、実際に優れた独自のビジネスモデルを持っている日本の企業はまれだし ~キティちゃんくらいではないでしょうか?~ 、ディズニーランドが強みの源泉を人材(キャスト)に有していることも象徴的なように感じられます。サービス業の本質は「人」であり、競争力の源は「人材」だからです。
 もし日本の優れたサービス業を海外に展開していこうとするなら、いかに海外市場に優秀な社員を送り込めるか、そして、現地で優秀な社員を獲得し、養成できるかは大きなキーになるでしょう。

 さて、一般財団法人海外産業人材育成協会(略称HIDA)が、中小サービス業等海外現地人材研修支援事業というものを行っています。先日の日経MJにも載っていましたので紹介しておきます。


  この事業が、サービス産業に従事している日本の中小企業が、「おもてなしの精神」 など日本的サービスマインドを持った現地人材の育成を通じて日本の中小サービス産業が海外展開することを支援するもので、 現地人材を日本に受入れる際の費用や、逆に日本から専門家を派遣する際の費用等の一部に、国(中小企業庁)の補助金が交付されるというものです。(HIDAは国からこの事業の実施を委託されています。)

 対象となる中小企業は、 サービス産業に属する事業者で、農業、林業、漁業、鉱業、採石業、砂利採取及び公務は除きます。また、建設業等についてはメンテナンスなどのサービス業に類似した事業活動を行うものに限るとのことです。

 事業の内容は以下の3つです。
1.現地従業員を日本に受入れて、本場でおもてなしの心を学ぶ受入研修
2.日本から派遣された専門家が世界の現場で助言・指導する専門家派遣
3.日本から講師を派遣して日本的サービスに関する短期集中セミナーを行う海外研修

(受入研修と専門家派遣の両事業を使うこともできます)

 それぞれの事業には、研修生の資格要件や補助対象となる経費の内訳などの諸条件があるので詳しくはホームページをご覧ください。また、事業者には自己負担(賛助金)が求められるようなので留意が必要です。

 三重県内でも宿泊業、飲食業、インターネットサービス(ECなど)といった分野で優れた中小企業が多くあり、海外展開にチャレンジしたり、これからチャレンジする意欲を持っているところは多いようです。
 活用を検討してみるのも一法かと思います。

■HIDA 中小サービス業等海外現地人材研修支援事業  
      http://www.hidajapan.or.jp/jp/smehosei/index.html

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