2013年7月25日木曜日

残念だなあ、と思う

 茨城県で通行中の女児が変質者の男性から、わいせつ目的で殴る蹴るの暴行を加えられ意識不明の重体になった事件がありました。一日も早い回復を祈るばかりです。

 発生当時は詳細が報じられていましたが、大変悲しむべきことにこの種の暴力事件は日本各地で日常茶飯に起こっており、今はもう、この被害者の容体が報道されることもありません。

 子どもが理不尽な犯罪の被害者となる事件が起こると、マスコミは洪水のように報道を繰り返し、世論も沸騰しますが、人のうわさも七十五日、次第に人々の関心はほかの目新しいことに移り、怒りは薄れ、記憶は失われ、単なる遠い日の出来事になってしまいます。

  伊勢市内のこの交差点に、こどもSOSなる緊急通報装置が作られたのはもう数年も前のことになるでしょうか。

 その時もどこかで子供が犠牲になる痛ましい事件があり、子供の登下校時の安全を守れとばかりに全国各地、雨後の竹の子のように「子供SOSの家」とか、「登下校みまもり隊」とかがどわっとブームになった、その頃のことです。

 あれから幾星霜、今この通報装置はこの状態です。




 緊急装置だという表示板はインクが雨に溶けたように薄れて判読はほとんど不能。警察への緊急コールの押しボタンはなんと「故障のため停止中」です。

 わしは本当に不思議です。故障中に事件が起こり、それが仮にもしこの装置が通常に稼働していれば防げたケースだとしたなら、これはいったいだれの責任になるのでしょうか。
 それとも、こんなタイミングで被害になった子供の運が悪いのでしょうか。いや、こんな危険な道を歩かせた親のせいなのでしょうか?

 この写真は、この交差点近くの小学校の通学路の横断歩道にあるシール(?)です。

 横断する歩行者、特に子どもたちはここでいったん立ち止まるべきなのでしょうが、ここまで摩耗して擦り切れていたら、標識という以前にたんなる道の「汚れ」にしかすぎません。子供にこのシールの意味が理解できるとは100%思えないのです。

 交通事故の蓋然性が高い劣悪な通学路。転落事故の危険性が高い土手や階段。
 近所の人はいつもここは危ないと噂していて、そして起こるべく起こった事故。それも死亡者が出て、やっと行政が信号を作ったり、ガードレールを作ったりする。

 このように死者が出て初めて対策が取られることを「人柱行政」と言いますが、わしの住む身近でもこのような状況が見られることには、残念というか、このままでいいのか、というやり切れなさのようなものが沸々と湧いてきます。

 行政、特に道路管理や防犯といった地方行政はパフォーマンスではありません。一見地味だとしても絶対に必要な、子どもたちや高齢者の安全のための市設備は、常日頃から維持管理を行い、故障や経年劣化への対策は最優先すべきではないでしょうか。



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