2013年9月29日日曜日

高校生国際料理コンクールで相可高校が1位に!

ISSCC

 オーストラリア調理師連盟クイーンズランド州支部(AustralianCulinary FederationQueensland)が毎年実施している、高校生国際料理コンクール(International Secondary Schools Culinary Challenge=ISSCC)が、日本で初めて、平成25年9月23日に三重県で開催されました。

 コンクールには、日本、オーストラリア、ニュージーランド、ニューァレドニア、台湾、タヒチの6カ国・地域の9チーム(1チーム2名)が出場し、日本から出場していた三重県立相可高校食物調理科3年生のチームが総合1位に輝きました。
 相可高校はこの大会に6年前から出場していますが、最高位は第2位であり、総合1位は念願だったとのこと

 相可高校チームのメイン料理は「牛フィレ肉のステーキプロバンス風 焼きリゾットを添えて」というものだそうです。
 報道によると、しょうゆをベースにしたソースが審査員の好評を博したほか、包丁や調理器具の扱いも高い評価を得たと報じられています。(毎日JP リンクはこちら


 コンクールでは、調理するメイン料理は、古典料理、現代風料理、創作料理のいずれでもよいものの、ただ単に得意なメニューを作るといった生易しいものでなく、出場チームはメイン料理を60分以内に4人分調理し、審査員に提出しなくてはいけないのですが、競技要項によれば
・出場者の制服は清潔な白衣(上着、長ズボン、爪先が覆われる革靴、帽子、エプロン)とする。
・作業区画(作業台、ガスレンジ及びガスコンロ等)を元の清潔な状態に戻すこと。清掃を怠った出場者は2点減点を科せられる。
・競技時間中、監督による指導は一切禁ずる。
・作品(料理)の構成について、牛肉は最大170グラムまで、その他使用する肉・魚類は最大25グ
ラムまでとする。炭水化物の目安は80グラム以下である。
・ 牛肉は必ず中心温度が最低でも52℃あるように加熱調理をせねばならない。

 などなど、いろいろ細かい決まりや多くの制約があって、これらをすべて踏まえたうえで調理するというのは、相当高いレベルであることは容易に想像できます。

 正直なところ、国際コンクールというわりに出場校の顔ぶれをみるとTPP的というか環太平洋的なローカルな感じはするものの、それでも1位を獲得するのは素晴らしいことです。栄誉をたたえたいと思います。

 また、このコンクールは「全国高校生“S”の交流フェア」の一環として実施されたもので、相可高校がある三重県多気町の役場が事務局となって運営に尽力されたようです。コンクールと同時に開催された「全国高校生スクール“S”セレクション」では日本全国から11の高校が参加し、高校生が開発した商品やコミュニティビジネスのコンテストもあったそうで、高校生レストラン まごの店で全国的に有名な相可高校の知名度とリソースを生かした地域振興に戦略的に取り組んでいることにも敬服します。

 職業系高校のコンクールは「ロボコン」などが有名ですが、これは自動車や家電など加工組み立て型の大企業が大きな発信力を持っているためで、マスコミへの露出も過大です。
 実際には現代日本の経済はサービス産業化しており、モノからサービスへとパラダイムシフトが変換しています。オモチャ作りもけっこうですが、その意味ではむしろこの高校生国際料理コンクールのような創造的な競技のほうが潜在的な将来性は高いでしょう。
 より多くの国々の若者が参加し、センスと技術を競う機会に盛り上げていただき、三重県もそれにしっかりコミットしていくことが重要ではないでしょうか。

 

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

伊勢志摩経済新聞に参加高校のメニューの写真がのっていました。

半鷲(はんわし) さんのコメント...

ご教示ありがとうございます。
伊勢志摩経済新聞の2013年9月28日付けですね。
http://iseshima.keizai.biz/headline/1849/