2013年9月16日月曜日

台風一過の伊勢神宮・内宮に行ってみた

 大型の台風18号は、紀伊半島南東部に接近し、今朝未明に愛知県豊橋市付近に上陸しました。伊勢市でも昨日の午後から雨と風が猛烈になり、夜中じゅう、激しい暴風雨でした。
 今日(9月16日)早朝には小康状態となったので、思い立って伊勢神宮内宮(ないくう)に参拝に行きました。(台風の被害に遭われた方には心からお見舞い申し上げます。)

 
 
内宮は太陽神であり皇室の祖先である天照大神をお祀りしていますが、境内は広大で神聖な雰囲気を醸し出しており、春夏秋冬どの季節も、早朝から日没直前までどの時間帯も、それぞれに趣があって荘厳さを感じる空間です。
 これは不謹慎な物言いですが、悪天候の時もそうで、雨、霧、雪といった天気や、大風、大雨の直後(台風の最中は拝観停止となる)なども森の精霊と遭えるような独特の雰囲気となります。

  朝9時ごろ。さすがに参拝客は少ないですが、この時間はほとんど雨も降っておらず、思ったよりは多くの人が宇治橋を渡っていました。

 
 下をのぞいて見ると、ふだんは清流の五十鈴川がものすごい濁流になっていました。轟音を立てて流れ下っていきます。雨に濡れた宇治橋は橋面が滑りやすいのですが、いつも以上に強くヒノキの香りが立ち込めます。
 
 
 参道も、今日はおそらく好天時の10分の1くらいの人出でしょう。一の鳥居を過ぎると右手にある五十鈴川河畔の御手洗場は、増水のため立ち入り禁止になっていました。
 
 
 伊勢神宮では今年が、20年に一度催行される「式年遷宮」に当たる特別の年です。
 新しい正宮はすでにほぼ完成しており、10月2日の遷御(せんぎょ=神様の新宮へのお引越し)の儀はもう間もなくです。祭事のためか、屋根がつけられる工事中でした。新宮は10月6日から参拝できるそうです。
 
 
 神様がおられるのも後1ヶ月足らずとなった今のお宮にお参りし(写真は撮影できません)、次に天照大神の荒御魂(あらみたま)をお祀りする別宮、荒祭宮(あらまつりのみや)に参拝します。
 荒御魂とは正宮にお祀りしている和御魂(にぎみたま)とは違い、積極性とかチャレンジするエモーションを体現する魂のことで、伊勢神宮ではこの二つの魂が区分されてお祀りされているのです。

 
 伊勢の人には常識ですが、正宮でお祈りするべきなのは国家安泰(や皇室の繁栄)などです。個人的な願い事は、この荒祭宮でお祈りします。こちらもまもなく遷宮のため、現在のお社(左)と新しいお社(右)が並んで建っている珍しい光景になっています。
 
 最後に、別宮の風日祈宮(かぜひのみのみや)にお参りします。このお宮は参道から分岐した場所にあり、風日祈宮橋を渡って行くのですが、やはりすごい濁流です。
 
 
 風日祈宮は文字どおり天候の神様なので、台風の被害のないことをお祈りしました。雨は、少ないと水不足になるし、多いと洪水になるし、神慮の深さは計り知れないものがあります。

 
 
 帰りの道すがら、参道を清掃する係りの方を多く見かけました。あれほどの暴風雨にもかかわらず、驚くべきことに参道はほとんど落ち葉も折れ枝もなく掃き清められています。これらの方々のご苦労がしのばれます。

 
 神鶏も元気に走っていました。言うまでもなく、天の岩戸にお隠れになって世界を暗黒にしてしまった天照大神を、岩戸から呼び戻すために使われたのが鶏の鳴き声です。
 なので、伊勢神宮では神聖な生き物なのですが、大事にされている割には春日大社の鹿みたく、それほど増えないのはなぜだろう?

 
 
 約1時間で参拝を終えて、土産物店街のおはらい町に出てきました。空はかなり雲が切れて、ぼちぼち人が多くなってきていました。

 
これからの季節、日が短くなってくると、日没直前で夕日が煌く伊勢神宮も幻想的です。皆様も、お時間が許せば、違った時間帯、違った天気の時に参拝してみてはいかがでしょうか。 

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