2013年10月1日火曜日

鳥羽市「海女姿100人キャラバン隊」


 三重県鳥羽市の鳥羽市役所から一般公募していた、
海女姿100人キャラバン隊 の結団式が先月末、同市内で行われたことが報じられています。

 明らかにNHKの朝ドラにあやかったと思われるこの企画は、「御遷宮奉祝 海と愛に育まれた鳥羽の祝祭~鳥羽のあまちゃん100人上京!食と祝の祭典~」と銘打ち、白の磯シャツと紺がすりの腰巻き、白頭巾という海女の「磯着」を身に付けた女性100人が、東京の六本木ヒルズで鳥羽市の観光をPRするというものです。

 キャラバン隊は、10月14日朝8時に海女姿のまま鳥羽駅から近鉄と新幹線を乗り継いで東京へ移動。さらに地下鉄に乗り換えて六本木へ。
 六本木ヒルズでは午後1時半から、鳥羽の「食」や海女文化、真珠などをテーマとして鳥羽市をPR。あわせてイセエビの干物1000匹分や、あわびご飯、タイ串など3200食を振る舞うほか、首都圏から募集した結婚30周年を迎える5組の真珠婚式を行うとのことです。

 読売新聞が海女姿の結団式の模様を写真入で大きく報じているほか、NHKでも全国放送されたので相当大きな反響を呼んでいるようです。


 この海女姿100人キャラバン隊、市が公募を始めたのは7月でした。
 公募条件は
 ①鳥羽市内に在住する女性
 ②高校生以上
 ③鳥羽を元気よくPR してくださる方

 ※現役海女さん、兼業海女さん大歓迎。
 ※拘束時間が長くなることを了承の上、ご応募をお願いします。
 というもので、「応募多数の場合は(現役の)海女さんを優先した上、先着順とする。」という付帯条件もありましたが、8月には定員を上回るほどの応募が殺到した人気ぶりでした。

 選ばれたのは、17~72歳の女性で、そのうち現役の海女は52人。キャラバン隊長に任命されたのは鳥羽市相差(おうさつ)町で祖母・母・娘の3世代で海女をしているという人中川静香さん(22)(皇學館大学4年)で、「美人100人で、日本一海女が多い町・鳥羽をPRしてきます」と張り切っていたそうです。

 
 この事業については、鳥羽市観光協会補助金として860万円の事業費が見込まれているとのことで、一般会計の規模が93億円という鳥羽市の財政規模から考えると、決して小さな事業ではありません。木田久主一市長は「海女と真珠のまちである鳥羽を首都圏の皆さんに、強烈に印象づけたい。」などと語っているようですが、とかく派手で耳目を引き、やったモン勝ちの世界に陥りがちなこの種の観光イベントは、実際の効果をきちんと検証することも必要です。
 

 この海女のような観光イベントの一方で、鳥羽市は「鳥羽シティプロモーション」と名付けた定住促進事業も行っています。
 鳥羽市は人口が2万1千人台にまで減少しており、このままでは2万人以下になるのも時間の問題です。特に若い世代の夫婦の定住促進、子育て支援を充実させることは重要であり、手厚い施策を行っていますし、この写真のように近鉄の電車内に掲示するなどPRにもお金をかけています。

 ただ、上述のように衰退傾向は止まっていませんし、観光とまちづくりがどのようにリンクしているのか、リンクさせようとしているのかも、外部から見ているとよくわかりません。
 全国の、多くの地方都市は鳥羽市と同様の少子高齢化問題を抱えており、有名な観光資源を持ち一大産業となっている鳥羽市は、地域活性化を実現するトップランナーの気概を持って観光・交流と市民生活の充実を両立して欲しいと思います。

■鳥羽市シティプロモーション事業  http://www.city.toba.mie.jp/kikaku/sithipuromo.html
 

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