2013年10月17日木曜日

日本茶はなぜ?

 今日は小ネタ。
 先日セブンイレブンのコーヒーマシンのことを書いたのですが、あれ以来、気になることがあります。
 今まで考えたこともなかったのですが、なぜコンビニの利用者の多くは日本人なのに、売っているのは挽きたて、淹れたての「コーヒー」なのか、ということです。どうしてお茶(日本茶)はないのでしょうか。お茶も、熱い淹れたては香りも良いし、おいしいのに・・・・・

 この問題を考えていると、何となく、日本人の食生活の欧風化(というか、脱伝統的日本食化という表現が正しいのでしょうが)によって、日本茶の消費は減っており、コーヒーの消費が増えているのではないか、というような気がしてきます。
 しかし、統計を見ると、どうもそうではないのです。


  まず、コーヒーの消費量ですが、社団法人全日本コーヒー協会の「日本のコーヒー需給表」によると、国内消費は平成19年の438,384トンをピークに微減傾向となっており、直近の平成24年は427,984トンとなっています。
 次に、お茶の消費量ですが、全国茶生産団体連合会の「茶ガイド」によると、緑茶、紅茶、ウーロン茶の茶葉の国内消費量は、平成16年の156,025トンがピークで、直近の平成24年は123,324トン。
 なんと20%近くの減少で、やはりこの推測は正しいことがわかりますが、同時に、茶葉の総量は平成2年ごろの消費量とほぼ同じくらいであり、一貫して長期低落傾向が続いているという訳でもなさそうです。

 では、どうしてここへきて急にコーヒーが目立ってきたのかといえば、消費スタイルが変わったということではないかと思います。
 あくまで仮説ですが、街中の、特に個人経営のローカルな喫茶店がどんどん減ってきており、フランチャイズのカフェやコンビニなどナショナルオペレーションが増えてきたため、低価格化が進むと同時に広告費が増加し、一般の目につきやすくなってきたのではないかということです。

 これに対して日本茶は、家庭で急須で入れるライフスタイルが衰退し、ペットボトルで飲むスタイルが一般的になってきているため、家庭に茶葉を常備するということ自体が減っているということなのでしょう。
 このことは数字でも裏付けられていて、先述の全国茶生産団体連合会の「茶ガイド」を見ても、家計一人あたりの緑茶葉の購入量は長期低落が続いています。


 では、どうしたらいいのか?

 安直ですが、コーヒーのマネをするのも一法です。
 つまり、コンビニで淹れたてのお茶を提供するマシンを作り、店頭で売るようにすればいいのです。ペットボトルのお茶が百数十円するのですから、カップ一杯分で100円という値段は高くはありません。
 緑茶も、番茶とかほうじ茶とか、やや高級な玉露とかいろいろあるので、種類も多くすればニーズはあると思うのですが。

 これ、専門家の人々、たとえば農家やコンビニの関係者から見たらバカバカしいと思われるかもしれません。
 しかし、新しい需要を開拓して市場を切り開くしか生き残る方法はないのですから、お茶農家も、ベンディングマシンのメーカー、コンビニと「農商工連携」して、まったく新しいビジネスモデルを作り出すことは強く求められていると思います。
 わしは見たことないけど、台湾のコンビニでは店頭で作りたての豆乳を売るマシンがあるそうですし、決して不可能ではないはずです。 
 

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