2013年10月6日日曜日

新しくなった伊勢神宮・外宮に行ってみた

 皇大神宮(伊勢神宮・内宮)に続いて、昨日、外宮(げくう。豊受大神宮。)でも20年に一度催行される式年遷宮の最重要神事である「遷御の儀」が催行されました。

 伊勢神宮には内宮(ないくう)と外宮(げくう)の2つの社殿がありますが、内宮(祭神は天照大神)は2千年前に伊勢に御鎮座。その後、天照大神より自分の食事の世話をするため豊受大神を迎えて祀るようにとの神託があり、それを受けて豊受大神を祀る外宮が5世紀末に創建されました。
 いわば内宮の「外つ宮(とつみや)」の性格があるわけですが、この二社は歴史的には永らく対立してきました。その原因は、どちらの神格が高いかの争いですが、遠因は両宮の地理的な関係に由来していると言われます。内宮が五十鈴川上流の奥まった谷あいに鎮座するのに対して、外宮は宮川の川原(平地)に鎮座しており、交通の便がいいことから次第に鳥居前町が発展し、両宮の経済的な格差が大きくなっていったからです。(明治政府の神道政策により内宮外宮の対立は完全に終わって融和し、現在は宗教法人の神宮司庁が両宮をお祀りしています。)

 それはさておき、今では外宮は伊勢市の中心部(山田地区)にあり、内宮がやや格式が高く、観光地化しているよそ行きの顔を持つのに対して、外宮は食、ひいては農業、商業などの実利の神様であり、町中にあるために伊勢市民の憩いの場のような顔も持っています。

 遷御が今夜に迫った昨日(10月5日)朝6時半ごろの外宮はこんな感じでした。

 


 午後1時でいったん一般拝観が停止されるためか、曇り空でしたが早朝からそこそこの人出がありました。
 正宮には遷御の儀でご神体を移すための仮屋根がかかっており、隣(奥)の新宮まで続いています。写真では左側に当たる正宮の正面には「遷御の儀」特別奉拝者用の数百人分の座席が設けられていました。

 
  
 そして、今日(10月6日)朝7時ごろの写真です。
 遷御の儀は滞りなく終了し、豊受大神は新宮にお移りになりました。初参拝できるとあって昨日の3倍以上の参拝者が詰め掛けていました。
 
  
 昨日までの正宮です。お役御免となって拝殿の扉は閉じられています。
 
 
 新宮は旧宮の西隣に建てられています。
 現時点では新旧二つが建ち並んでいるので、20年という歳月の長さ、風雨霜の厳しさがよく実感できます。
 
 
  これが正宮です。
 わしはお白石持ち行事で8月に新築なったばかりの新宮御敷地内に入りましたが、ヒノキのむせるような強烈な香りがあらゆる邪気を払っており、周りを囲む白木の塀のためか敷地内はオレンジ色に輝いているように感じました。
 直線を基調とした力強い神殿と、敷き詰められた白石の空間は、到底この世のものとは信じがたく、喩えようもないほどの異次元な空間でした。
 人はとてもこのような空間には住めないでしょう。ここに住まいできるのは神しかあり得ないことを確信できた体験でした。

 
 もちろん、今日からは豊受大神が住まわれており、内部に立ち入ることは何人もできません。しかし、新しい拝殿からは実に清清しい神気を感じ取ることができます。
 今しばらくは多くの参拝客で混雑するでしょうが、早朝、もしくは夕方は人も少なく、厳かな雰囲気を味わうことができます。
 みなさまもぜひ外宮にご参拝ください。
 

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