2013年11月19日火曜日

お伊勢さんブームの暗い影か・・・

 伊勢神宮は10月に式年遷宮を迎え、伊勢市は多くの参拝者でにぎわっています。
 内宮や外宮周辺の商店街や商業施設、観光施設には平日でも人が溢れてたいへんな活気ですが、その一方で、暗いニュースも報じられています。

 毎日JPによると、
・11月18日の午前8時35分ごろ、三重県伊勢市神社(かみやしろ)町のアパート駐車場に停めてあった乗用車のドアミラーに弾痕があるのを所有者の男性会社員が見つけ、 110番した。
・伊勢署が発砲事件とみて周辺を調べたところ、アパートに隣接する住宅車庫で1カ所、その隣の市営住宅の物置でも2カ所の弾痕が見つかった。
・同署によると、車庫に発砲された住宅には指定暴力団山口組関係者が住んでおり、関連を調べている。発砲されたのは17日午後6時40分から18日午前8時35分の間とみられる。
・現場は同市北部の住宅地で、約300メートルの所に小学校などがある。市教委は登下校に注意をするように各校に伝え、下校時に教師が児童に付き添うなどしたほか、不要な外出を控えるよう保護者に連絡した。

 とのことで、暴力団がらみのトラブルによる発砲事件のようです。(記事のリンクはこちら

 ちなみに、伊勢市神社町は伊勢神宮の近くではなく、記事にあるようにむしろ郊外にあって、農地も多く残るのどかな住宅地です。それゆえに、平穏な暮らしをしていた地元住民はいっそう不安に感じられていることでしょう。

 あくまで一般論ですが、人が集まり、金が集まるところ、必ずその筋の方々の影が浮かんできます。
 伊勢市も他の全国の地方都市の例に漏れず、中心市街地の商店街はシャッター街となり、かつての繁華街もすっかり寂れてしまっています。
 バブル景気の華やかなりし頃には、若いサラリーマンだったわしらでも、夜、呑みに出歩く機会は今よりもっとずっと多かったし、そのような夜の盛り場では、時々その筋の方々を目にする機会もありました。
 しかし、景気の低迷とともに、その姿も少なくなったような気します。もちろん、暴対法の制定や、官民一体となった追放運動なども功を奏したことは間違いないのでしょう。

 
 ところが、伊勢はいかに景気が悪かろうと、20年に一度の式年遷宮が近づけば、道路の整備といった公共投資や、旅館・ホテル、観光施設の新築や改装といった民間投資が増大し、にわかに景気が回復・高揚します。戦後の混乱期を終え始めての遷宮となった昭和28年以来、伊勢はこの歴史の繰り返しでした。
 そして今年、平成25年の第62回式年遷宮もそのセオリーどおりの現象が起こっているのは冒頭に書いたとおりです。
 まったくの推測ですが、この空前の好景気が、再び闇の勢力の跋扈を許すようになってしまっているとしたらなんとも皮肉なことです。

 心配なのは、これまたご他聞に漏れない昨今の警察の捜査力の低下です。
 三重県では、8月にも県北部の三重郡朝日町で、花火大会から帰宅する途中だった女子中学生が殺害される事件がありましたが、いまだになんの手がかりもないようです。
 捜査関係者は努力されておられると思うし、都市の郊外化、自動車の普及など社会情勢も変化していることが解決を遠ざけているのかもしれませんが、三重県内では20年近く前に発生した伊勢市の女性編集者の失踪、松阪市の女子高生の失踪、さらに数年前に起こった松阪市での派遣社員男性のひき逃げ事件なども未解決のままで、果たして今回の伊勢市の発砲事件も当局は犯人を摘発できるのか、不安なしとはしません。

 繰り返しますが、解決は警察の努力だけではなかなか難しいでしょう。事件や事故を起こさないコミュニティを作っていくことが遠回りでも一番有効なことのはずで、実は伊勢市は2年ほど前に、事故やけがは偶然の結果ではなく、予防できるという理念のもと、行政と地域住民など多くの主体の協働による街づくりを進める、「セーフコミュニティ」を政策に掲げていました。(このことは、以前にもこのブログに書きました。こちらをご覧ください。

 しかし、どうもこのセーフコミュニティも、その後なんら音沙汰がないような気がします。結局は市長による打ち上げ花火に過ぎなかったのでしょうか?

 13万人の人口を有し、しかも年間で1千万人にも達しようという観光客が訪れる伊勢市では、防災や防犯の取り組みも広範で多岐なものにならざるを得ません。今回の事件をきっかけに、しっかりとした「安全」と「安心」のまちづくりを進めていただきたいと思いますし、市民も関心を高めるべきではないでしょうか。 

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