2014年2月11日火曜日

紀勢自動車道が3月30日に全通!

 国土交通省紀勢国道事務所は、紀勢自動車道のうち唯一現在も工事中である、紀伊長島(きいながしま)IC~海山(みやま)ICの間15.1kmが、平成26年3月30日(日)に開通すると発表しました。
 これにより紀勢自動車道は、計画区間である勢和多気JCT~尾鷲北ICの全区間(延長 55.3km)がすべて完成し、全通することになります。
 尾鷲以南については、昨年9月、すでに高速道路並みの自動車専用道路である「熊野尾鷲道路」が尾鷲南IC~熊野大泊ICまで全通しているため、名古屋圏から紀伊半島南部の熊野市まで、約3時間で到達できることになりました。

国交省紀勢国道事務所HP より
 紀勢自動車道は、数年前から工事区間の完成に伴って徐々に延伸してきており、それまでは一般国道42号が唯一の幹線道路であった東紀州地域(三重県南部にある、尾鷲市、熊野市、紀北町、御浜町、紀宝町の2市3町からなる地域)には、交通革命とも呼ぶべき劇的な時間短縮効果が生れており、旅客、物流輸送にも変化が現れています。

 紀勢国道工事事務所によれば、紀勢自動車道と熊野尾鷲道路の全通により、所要時間3時間以内で熊野市に到達できる圏域の人口が、開通前の約90万人から、7倍以上の680万人に急増します。
 紀伊半島南部の三重、和歌山、奈良にまたがる世界遺産熊野古道が、今年で指定10周年を迎えることも相まって、多くの観光客が来訪するものと予測されます。
 また、全国有数の多雨地帯であるとともに、歴史的に大地震による津波の被害を何度もこうむっているこの地域にとっては、非常時の基幹道路としての役割も期待されることになります。

 紀勢自動車道は、特にこの災害時の「命の道」の機能が重視されているため、紀伊長島~尾鷲南の21.2kmは、いわゆる「新直轄区間」としてNEXCO中日本ではなく、国交省が工事を行っており、この区間のみ通行料も無料です。

 いわば採算度外視で建設しているため、直轄区間の総工費は約1100億円。山間部でトンネルや盛土、橋梁区間が多いため、1メートル当たりに換算すると建設費が520万円近くかかっている超コスト高の道路でもあります。
 当分はいいとしても、20年後、30年後、50年後、どんどん地域の人口が減少していく中で、維持管理費用をどう捻出していくのか、紀勢自動車道だけの話ではありませんが、今後の大きな社会問題となってくることでしょう。

 思い起こせば、紀勢自動車道の建設は20年近くを要しており、地元住民にとっては悲願の道路でした。これが開通しさえすれば地域が活性化する起爆剤になる、という議論も盛んでしたし、現実に各自治体や企業、市民グループの有志なども全通に焦点を当てて、観光施設の建設や特産品の開発、都市部へのPRや販路開拓などに着々と取り組んできました。
 その成果が問われるのが、3月30日です。
 わしも東紀州の活性化に関わったことがある一員として、祈るような気持ちでこの日を待っています。

■国土交通省紀勢国道事務所   http://www.cbr.mlit.go.jp/kisei/ 

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