2014年3月6日木曜日

志願者数首位獲得は「マグロ」のおかげ?

 今日は小ネタ。
 教育情報会社「大学通信」によると、今春(2014年度)の私立大一般入試の志願者数ランキングにおいて、大阪府に本部がある近畿大学(近大)が昨春より7400人余り多い10万5890人(5日現在)となって、初めて首位となりました。東京以外の私立大が志願者数トップになるのも、調査が始まって初の出来事とのことです。
 順位は以下の通り。
  1位 近 大   志願者数10万5890人
  2位 早稲田大 志願者数10万5424人
  3位 明治大  志願者数10万4854人
  4位 日本大  志願者数 9万6082人
  5位 法政大  志願者数 9万4809人

 少子化が進む中、各大学は志願者数の獲得競争が苛烈となっていますが、近大がトップになった理由について大学通信は、今年から100%インターネット出願に移行し、受験料割引を行っていることなどが支持されたとの見方です。
 一方、近大によると「初の完全ネット出願とともに、養殖マグロの店を銀座にも出すなど全国区の話題もあった。実学志向の大学の姿勢が浸透したのではないか」との見解だそうです。(Yahoo!ニュースへのリンクはこちら



 もちろん、近大は「西の日大」といわれるほど、多くの学部を持つ大規模な総合大学であること、さらに既述のように受験料が3千円も割引されるというネット出願が受験生家庭の切実なニーズに大きく応えたことも大きいでしょう。

 しかしわしは、「近大マグロ人気」が押し上げたことは少なからず事実だと思います。

 去年、大阪キタにオープンしたグランフロント大阪に行ったときも、卵から完全養殖された近大マグロを提供しているレストラン 近畿大学水産研究所 は、お昼時は大混雑で、明らかに他のレストランよりも人気を集めていました。

 日本のたくさんの大学が、さまざまな学問分野で素晴らしい研究成果を挙げていることは日々報道されています。が、正直言ってテクノロジーなどに ~しかも、実際に実用化に至るまでの道のりが長い、アカデミックな研究成果などに~ 大多数の国民はほとんど関心がありません。

 そうではなくて、オリンピックでその大学出身の選手が頑張っていたとか、庶民には高嶺の花の高級魚が大学のテクノロジーで安価に口に入るようになったとかのストーリーのほうが、よほど国民の、つまり世間を知らぬ、外部から影響されやすい受験生の心を掴むであろうことは容易に想像できます。

 むしろ、日常生活からは縁遠いと思われる高尚な研究より、完全養殖のほうがよほど夢があり、ロマンがあります。大学が社会に役立っていると感じますし、事実そのとおりです。
 大学関係者が明記すべきなのは、自学の本当の魅力(ターゲットに対する訴求ポイント)がどこにあるか、をよくよく考えないといけない、ということではないでしょうか。

 余談ですが、近大は英語発音がネイティブにとって理解しがたい意味になるので、Kindaiと表記している、と聞いたことがあるのですが、今回同大のホームページを見たら、ちゃんとKinki Universityと書かれていました。これは都市伝説だったようです。
 

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