2014年5月29日木曜日

おやつカンパニーが投資ファンド「カーライル」傘下に

 ベビースターラーメンで有名な、中堅食品メーカー おやつカンパニー(本社:津市)が、アメリカの投資ファンドであるカーライル・グループと業務資本提携することを公表しました。

 おやつカンパニーは昭和23年、麺類を製造する松田産業有限会社として創業されました。
 看板商品であるベビースターラーメンは昭和34年に発売が始まったというロングセラーですが、そもそも商品化されたきっかけは、本業だった麺の製造工程で出る「切れ端」を有効利用するためのアイデアだったそうです。

 現在の社名になったのは平成5年のことで、今やベビースターラーメンのさまざまなバリエーションや、多種多様のスナック菓子を企画開発、製造しています。
 現在では資本金9381万円、平成25年7月期の売上高は182億円にものぼる三重県内でも屈指の大規模企業に成長しています。
 
 報道によれば、カーライルは「おやつカンパニー」の発行済み株式の過半数を200億円超で取得して傘下に収めるとのこと。
 アメリカの投資ファンドと聞くと、何だか会社が乗っ取られるような印象を受けますが、同社のホームページでは、この提携の目的は同社の海外進出を加速するためだと説明されています。



 東洋経済ONLINEに、カーライル・ジャパンを取り上げた記事が載っています。(「カーライル、投資ファンドの知られざる実像」 2013年04月03日 リンクはこちら

 これによるとカーライルは、あまたある投資ファンドの中でも、プライベート・エクイティファンド(PEファンド)と呼ばれるタイプに属しています。株を買い占めて経営陣にプレッシャーを与えるファンドではなく、株式の未公開企業に投資して、役員派遣などによってその企業を育てたり、経営を立て直したりするのを主な役割としています。
 もっとも、最終的には経営の改善によって株価が上昇した段階で、その株を売却したり、あるいは未上場の会社であれば新規上場してカーライルが大きなリターンを得ることは間違いありません。

 日本での実績としては、居酒屋チェーンのチムニーや、PHSのウィルコムなどもカーライルの資本提携をきかけに経営の立て直しが進んだとのことです。
 おやつカンパニーの場合は、今後日本国内では少子高齢化が進みスナック菓子業界も成長に限界が見えることから海外展開の強化が必要で、その際、自社単独で取り組むのではなく、海外のマーケットに精通しているカーライルをパートナーとするとの経営判断なのでしょう。
 ベビースターラーメンは日本国内だけでなく、中国や韓国、シンガポール、ベトナムなどでもすでに販売されており、一定規模の市場は獲得しているようです。問題なのは製造拠点が津市内の2工場しかなく、これから海外で事業を拡大するには、海外の生産拠点を整備することと、サプライチェーンを確立することが課題になるのでしょう。

 三重県を代表する企業 おやつカンパニーが、世界に飛躍するきっかけとなり、地元でも雇用や設備投資を増やすことに繋がればわしのような一県民としてもうれしいのですが。


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