2014年7月12日土曜日

道の駅マンボウが活性化策取り組みへ

 南海日日新聞によると、紀北町紀伊長島区にある道の駅「マンボウ」の来客数減少傾向に歯止めをかけるため、道の駅周辺の住民や事業所の有志が、片上池地区活性化協議会マンボウ倶楽部なる団体を立ち上げました。

 道の駅マンボウは国道42号沿いの片上池のほとりにあり、周辺が三重県営熊野灘臨海公園として整備されていることから、同協議会では池畔への桜の植樹、物産市の「マンボウ楽市」開催、片上池の水質改善活動、さらに増加しているバイクツーリング客向けの施設整備要望などに取り組む予定とのことです。

 東紀州地域(三重県南部の、尾鷲市、熊野市、紀北町、御浜町、紀宝町の2市3町からなる地域)では、今年3月30日に高速道路(紀勢自動車道)が尾鷲北ICまで全通しました。その結果、50年近く昔の鉄道(紀勢本線)全通をも凌ぐ交通環境の大激変が起こっています。
 以前もこのブログに書きましたが、国土交通省やNEXCO中日本の調査によると、高速道路全通前と比較して、全通後は交通量が13%も増加しています。しかも高速道路だけでなく、並走する国道42号でも交通量は増えているそうなので、地域全体の交通需要が増加していることは確かで、これは地域活性化や地域産業振興に大きなプラスを与えていると考えられます。




 しかしながら、全通の影響度は、個々の地点地点でばらつきが大きいのが実情です。
 高速道路がなかったころには国道の難所であった荷坂峠を越えて、ドライバーが一息つくのにちょうどいい場所に立地していた道の駅マンボウは多くの集客を誇っていました。しかし開通後には単なる通過点となってしまい、入れ込み客数の大幅減少に悩んでいました。

 南海日日新聞の記事によれば、マンボウの入れ込み客数は高速道路の暫定供用が始まった平成25年度は65万8320人。これは高速道路開通前の平成22年度の107万7168人に比べ、何と39%もの減少です。非常に深刻な事態といえると思います。

 マンボウは地元紀北町を中心とした東紀州地域の特産品など1200種類の商品を販売しており、まさに東紀州を代表する休憩・買い物スポットでした。この復権はもちろん重要で、わざわざ高速道路を途中下車して立ち寄ってもらうほどの強い魅力、差別化要因が必要になります。
 この意味では、協議会が取り組もうとしている、道の駅も含めた地域一帯の環境整備による魅力アップは確かな一手段でしょう。

 また、見方を変えれば、道の駅のショップやレストランの内容を充実させていくくことも必須です。今までもマンボウでは、運営者であるギョルメクラブ事業協同組合が、紀北町内の納入業者や紀北町商工会(今年度より、みえ熊野古道商工会に改編)とタイアップして、新しい商品開発やパッケージの改良などに取り組んできていました。このノウハウの蓄積はすごいものがあると思われ、今後、厳しくなる競争環境の中で、それがいかに発揮されるかが期待されます。

 実は、そのヒントになるような商品をマンボウでわしは発見しました。
 水産加工のギョルメ舎フーズ(株)が販売していた「レンジでひもの」のお徳用入門パックというものです。
 ギョルメ舎フーズは消費者の個食化にいち早く対応して、調理済ひもの(すでに焼いてある)を冷凍し真空パックに封入し、食べるときにレンジで解凍すれば焼き立てのひものが提供できるという「レンジでひもの」シリーズを、数年前からリリースしていました。
 しかし、ひものはさまざまな魚の種類があり、加工法や味付けも各種あって、知識がない消費者はどれを選んだらよいかわからず迷ってしまうことがよくあります。

 このようなミスマッチを解消するために、「レンジでひもの」シリーズのうち、アジの開き、サバの塩干し、サバのみりん干し、サンマの丸干し、の4種類を一つのパックにしたお試しセットです。
 中の一つ一つのひものは通常に比べて小サイズですが、4種類を食べ比べられ、しかも価格は540円(税込)なので、お手軽に購入することができます。もし気に入ったら、リピーターになるでしょうし、通販で購入することもできます。

 新商品開発とは、もっと言えば革新(イノベーション)とは、真っ新に新しい商品を「開発」すること以外に、既存の商品を組み合わせたり、売り方を変えて新しい市場を創造することも十分それに値します。
 このような創意工夫は、他の地域産品の事業者や地域産業活性化関係者にとってヒントになるのではないでしょうか。


 

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