2014年7月21日月曜日

海の日特集・英虞湾にある間崎島に行ってみた(前編)

 三重県には人が住む離島が全部で6つあります。このうち4つ(答志島、菅島、坂手島、神島)は鳥羽市に、2つ(渡鹿野島、間崎島)は志摩市にあり、わしは鳥羽市の4離島はすべて行ったことがありますが、志摩市の2島には実は行ったことがありません。
 今日は「海の日」の祝日で、時間もあったので、初めて間崎島に行ってみることにしました。
 場所はここです。先志摩(前島)半島にぐるりと抱えられたような英虞湾(あごわん)の、ちょうど真ん中に位置していることがお分かりでしょうか。

 

 間崎島への交通手段は、当然ですが船しかありません。近鉄の終点である賢島から、先志摩半島で最大の町である和具(わぐ)を結ぶ一日9往復の航路で、上り下りの途中でそれぞれ船が間崎島に寄港するルートになっています。

 定期船乗り場は、近鉄賢島駅の南側出口から階段を下りた、土産物店や真珠店が並ぶ一角にあります。ここで乗船券(大人一人370円)を購入します。


 お客さんの大部分は志摩スペイン村(パルケエスパーニャ―)にあやかった英虞湾めぐり「エスパーニャクルーズ」に行ってしまうので、定期船に乗るのは10人ほどでした。


 定期船と聞いて、もっと大きな船を予想していたので拍子抜けするくらいの小さな船でした。


 しかし、中は広くて快適です。
 英虞湾は複雑なリアス式海岸線が入り組んでおり、海面には真珠養殖のいかだが無数に整然と並び、その間を漁船や遊覧船、プレジャーボートがたくさん行き来しています。
 賢島港から10分ほどで、間崎島(間崎漁港)に到着します。


 漁港の真ん前は、人工的に養浜されたと思われる海水浴場があります。水がものすごくきれいで、波も穏やかなので、けっこう穴場ではないでしょうか。
  わしが上陸した時間帯にも家族連れなどが十数人くらい、水遊びに興じていました。


 その海水浴場の向かいに、間崎島開発総合センターという立派な建物があります。おそらく志摩市役所の支所で、海水浴シーズンには管理事務所も兼ねているのかもしれません。


 ここで、今月19日から1か月間の期間限定で「里海カフェ」と名付けられたオープン・カフェテラスが営業されています。


 地産地消レストランと思いますが、間崎島には志摩市の地域おこし協力隊員が在住しているようで、その方の発案なのかもしれません。これは散策後のお楽しみにとっておきます。
(営業時間は11時半から13時半で、雨天は休業とのことです。)

 センターで散策マップをいただき、これに従って島内を歩いてみることにします。
 今までの位置関係を整理すると、下の写真の、左側(ヤシの木の方向)に海水浴場と開発総合センター(里海カフェ)があり、右側の港の奥、山と山の間に家々が挟まれて建っているあたりが間崎島の集落です。
 

 そこそこ賑わっているに思えた間崎島ですが、いきなり厳しい現実を目の当たりにしました。
 漁港前広場からほんの100mほどのところに定期船乗り場の待合室が建っているのですが、「このたび弊社では、間崎島の切符(荷物)の業務を平成26年4月1日をもって閉鎖することにしました」という運航会社の張り紙がありました。つまり、無人駅になったのです。


 実際、間崎島が人々の話題に、特にわしらのような行政関係者の間で口の端に上るのは、この島が三重県を代表するほどに過疎化と高齢化が進展している「限界集落」であるという切り口においてです。
 間崎島ポータル によると、間崎島の人口は約100人に過ぎず、しかも65歳以上の高齢化率が何と75%とのことです。
 その過程でというべきか、平成18年には小学校も閉校してしまいました。閉校時の在籍児童は2名だったそうです。


 小学校跡地には最近まで往時の木造校舎が現存していましたが、近年になって防災センターに再整備されたとのこと。校庭にはひまわりがたくさん咲いていました。
 漁港から歩いてここまで約10分。セミの鳴き声が賑やかですが、時々その中にウグイスの鳴き声も混じります。ますます緑が深くなる島内の一本道を、さらに進むことにします。
(つづく)

■志摩マリンレジャー あご湾定期船  http://shima-marineleisure.com/cruise/bayliner/


0 件のコメント: