2014年7月7日月曜日

JR名松線の不通区間はこんなふうになっていた

 GIGAZINEに、台風被害で5年近く不通のJR名松線の現状はどうなっているのか見てきた(2014年07月06日)という興味深い記事が載っていました。

GIGAZINEより
 名松線は、三重県松阪市の松阪駅から津市(旧美杉村)の伊勢奥津(いせおきつ)駅間を結んでいるローカル線でしたが、平成21年10月、台風18号の大雨によって線路の路盤流出や土砂崩れが頻発。
 その中でも、家城(いえき)駅~伊勢奥津駅間の被害は壊滅的で、平成26年7月の現在もバスによる代行輸送が続いています。

 その当時すでに名松線の旅客減は深刻であり、一時はこのまま廃線となることも取り沙汰されました。
 しかし地域住民の存続希望は大きく、名松線復活が政治問題化したことから、平成23年5月には災害復旧の治山事業・水路整備事業の実施、および復旧後の施設の維持管理は三重県と津市が行い、その工事進捗に合わせて線路の復旧はJR東海が行うという合意に達し、平成25年5月末からは、名松線の復旧工事が始まっていました。
 現在、平成27年度内の運転再開を目指して工事が続けられているとのことですが、GIGAZINEがその様子をレポートしています。(リンクはこちら



 わしは若いころ、何度か名松線で伊勢奥津に行ったことがあります。
 30年近く前は本当に辺鄙なところでしたが、もう20年くらい前になるのでしょうか、国道368号のバイパスが駅の付近を通るようになってから、近くに「道の駅」ができ、かつては林業で繁栄した奥津の古い町並みを散策できるような看板やサインの整備もされて、ちょっとこじゃれた感じになってきていました。

 その後、車では何度か通りかかる機会がありましたが、名松線は乗ることがないまま、現在のような状態になってしまったのでした。(わしの記憶では、これ以前にも土砂崩れか何かで、わりあい長い期間普通だったことがあったように思うのですが、記憶違いかもしれません。)

 詳細はGIGAZINEをご覧いただくとして、驚いたのは伊勢奥津駅が新築され「津市伊勢奥津駅前観光案内交流施設」なる建物になっていたことです。
 奥津の近郊には桜で有名な三多気(みたけ)や、川上八幡宮、北畠神社などがあるため、自家用車利用の観光客は意外に多いのかもしれません。最近では、ここでロケを行ったという映画が上映されたこともあって、そのロケ地めぐりのお客さんも多いようです。

 記事を見ると、復旧工事は着々と進行しているようで、あと1年半ほどでの運転再開は可能なような印象を持ちました。これはこれでけっこうなことだと思います。

 しかし問題は、地方の公共交通機関、特に鉄道を取り巻く経営環境は非常に厳しいものがあり、名松線自体の運営は今後、困難を極めるであろうと予想されることです。
 三重県は比較的小規模なローカル線が数多く残っていますが、養老鉄道、三岐鉄道北勢線、伊賀鉄道などいずれも厳しい経営であり、さらにまもなく近鉄内部・西日野線が公設民営方式となり新会社に移管されますが、これも経営は非常に厳しいと予想されています。
 沿線人口が少なく、しかも過疎・高齢化が進む旧白山町、旧美杉村地区が路線の多くを占めている名松線も、今のうちから観光振興策なども含めて戦略的に集客策を講じておかないと、今度は収支悪化で廃線に追い込まれないとも限りません。
 これが心配ではあります。

 余談ですが、GIGAZINEは三重県特集らしく、松阪市にあるエスカルゴ牧場(わしが思うに、三重県にある数少ない「オンリーワン」のアグリベンチャー)の体験記もあるので、こちらも紹介しておきます。(リンクはこちら
 


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