2014年7月8日火曜日

ZIPANG舎に見るアートマネジメント

 もう1年以上前になるのですが、桑名商工会議所でのイベント(創業塾のフォローアップセミナーだったか?)で知った、ZIPANG舎のことを紹介します。

 ZIPANG舎は、お琴や三味線、尺八、和太鼓などといった和楽器の演奏会や、演奏者をイベントに派遣するといった、俗っぽく言えば「プロモーター」のような業務を行っています。
 ただ、こういうのを今風にいうと「アーツマネジメント(アートマネジメント)」と表現するようです。
 アートマネジメントとは、日本アートマネジメント学界のホームページによると

 一言で言えば、アートを鑑賞者へと運ぶ方針を立てて、これを経済的にうまく行うことです。
 アーティストがいかに素晴らしい作品を創作しても、それが鑑賞者のもとに届かなければ、ほとんど意味がありません。
 鑑賞者が鑑賞して心が弾んだり、気持ちが晴れ晴れとしたり、気分が爽快になったり、感動したりしてこそ、その作品が素晴らしい作品と言えるのです。
 アートは基本的にわたくしたちに、感覚的な悦びを与えるものであり、悦びの源泉であるアートを社会に広げる事業が、アートマネジメントです。

 とのことで、今までは美術とか音楽とか舞踊といったアートは、美術館や文化ホールなど公的なサービスとして(いわば採算を度外視して)提供されることが多かったのですが ~もちろん、今までも商業的なアートは厳然と存在していますが~ これをビジネスとして成り立たせようという活動全般のことを指すようです。

 こういった考え方は、特に伝統音楽と呼ばれるような分野では重要だと思います。
 日本には長唄や常磐津のような謡曲とか、庶民に歌い継がれてきた民謡、さらに伎楽や雅楽などといった素晴らしい伝統的な音楽文化があります。しかし人々の生活様式や習慣が近代化=欧風化する中で次第に感覚と合わなくなり、普段の生活で、これら「和楽器」を使った演奏や歌に触れる機会はほとんどなくなってしまいました。

 ZIPANG舎の代表である片桐朋子さんは、3歳のころから箏曲(お琴ですね)を学び、大学卒業後は(株)ジャルパックに勤務。在職中に訪れた世界各地で、民族音楽や舞踏に触れたことが日本の伝統文化を見直すきっかけとなり、平成22年6月にZIPANG舎を開業したとのこと。
 尺八・琴・シンセサイザーの3人による「和rd Groove(World Groove)」なるユニットも結成しており、CDも3枚リリースしています。
 この楽曲はiTunesやAmazon MP3でダウンロードもできます。これがなかなかいいのです。(サイトでは試聴もできます。リンクはこちら
 クラシックの名曲とか、アニメの主題歌を和楽器で演奏しているのも楽しいのですが、わしはトップに写真を貼った、民謡とか唱歌をアレンジしたアルバムが気に入っています。(ジャケットが浮世絵風で「いかにも」なのが難ではありますが。)

 これはビジネスとしてもおもしろいと思います(ZIPANG舎は平成23年度のビジネスプランコンテストみえのグランプリを受賞しているとのことです。)し、ぜひいっそう飛躍していただき、全国のアートマネジメントのトップランナーになってほしいと思います。

■和楽器出張生演奏のZIPANG舎  http://zipangu-sha.net/
 

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