2014年8月2日土曜日

みえ熊野古道商工会のネット放送局「Studio Utv」

 みえ熊野古道商工会が、インターネットの動画配信サービス Ustream(ユーストリーム) を使って Studio Utv という、地元の企業や地域の魅力を伝える番組の配信を開始しました。
 みえ熊野古道商工会は、三重県紀北町と御浜町の商工会が合併して今年4月に誕生した商工会ですが、この両町は間に2つの市を挟んで70km離れて位置しています。離島を除けば全国で初のいわゆる「飛び地合併」によって生まれた商工会です。
 そして、全国で約1600あるという商工会でも、インターネットによって番組を配信するのは、やはり全国初の取り組みだそうです。
 


 
 地域情報発信基地局として、商工会館の中に放送スタジオ(60平方メートル)を設置し、専属スタッフ4人がカメラや音響などを担当しているとのこと。
 月曜から金曜の正午から30分間、キャスターが日替わりで商工会員である事業者(経営者)にインタビューし、事業内容や新商品、事業者の人柄などを紹介するトーク番組を生中継で配信しています。
 また、水曜の午後0時半~1時にはキャスターが事業所を訪問する番組も配信しているそうです。

 実際に見てみると、何というか、手づくり感がある番組構成です。何よりも、出演者の99%がバリバリの紀北弁なので、独特のアクセントで話す彼ら彼女ら ~わしが実際に知っている人もたくさん出演している~ を、自宅のパソコンで見られ、聞けるという体験は不思議な感じがします。

 高速道路(紀勢自動車道)の全通によって、紀北町はぐっと近くなりました。伊勢ICからなら紀伊長島ICまで45分、海山ICへも50分程度です。多くの人々、特に三重県でも北部や、県外の方は心理的に東紀州(紀伊半島南部)は遠いように感じるのは事実と思いますが、実際に一度来てみると、あまりにあっけなく到着してしまうので印象はがらりと変わるはずです。

 ただ、問題になるのは、このように来ることは簡単になった紀北町ですが、そして、温泉や民宿や、新鮮な魚やひものを扱っている店がたくさんあることは沿道を走り、看板を見るとわかるのですが、情報不案内なお客にとって、どこがどんな店なのかがよくわからないということです。
 確かにパンフレットや、ネットの情報は簡単に手に入りますが、一見の客がなかなか地元の店に簡単に入れるものではありません。勇気がいるのです。
 その意味では、「番組」は一目瞭然で、頼りになる情報源となります。写っているお店のメニューや店の雰囲気だけでなく、どんな人が作っているのかが見ている側にははっきりわかってしまうのです。これは、映る側(出演する側)の紀北町経営者にとっても怖い点です。

 皆様も、ぜひ紀北町にお出かけください。その際には、事前にStudio Utvで情報をチェックすることも忘れずに。

 最後に気が付いた点です。読売新聞(Yomiuri Online)の記事によると、Studio Utvの専属スタッフは「インターネットにさえ接続できれば、世界中で視聴できるので、積極的に地域情報を発信していきたい」と話しているそうです。
 まさしくその通りで、その意気やよし、なのですが、紀北町を知らない人間にとっては、まず紀北町の地理案内とか観光案内といった「入門編」的なガイダンス番組が必要だと思います。今はいきなり「各論」に導かれるので、慣れていないと内容についていけなくなります。(東紀州に住んでいたわしでもそうなので、全然予備知識のない人は内容的に濃すぎてツライです。)
 また、もし世界に発信するなら、せめて英語のコンテンツは必須です。著作権の問題はあると思いますが、確か数年前にカナダ(だったか?)の映像作家が滞在してドキュメンタリーを撮影していたこともあるはずなので、その番組を流し、SNSで世界に発信する、そんな戦略をまず描いてください。

■Studio Utv   http://utv.today/

2 件のコメント:

三碧星 さんのコメント...

どう考えても、この広報動画は最低でしょう。
音声を消して(つまり日本語を理解できない外国人の立場で)動画を見てください。
余りにも情報量が少ないうえに、
登場人物が余りにも・・・・PRには適さない人たちです。

ちょっと、というかひどく呆れました。この程度のPRでどれだけの人が東紀州に訪れてくれると思えるのか。完成動画を視聴してOKを出した気が知れません。

半鷲(はんわし) さんのコメント...

率直に言って、荒削りな点は目立ちます。旧紀北町商工会は、わりと細部は詰めないままでもまず走ってみよう・・・みたいな行動原理だったような気がしますし、それが活性化の原動力になった面があったとわしは思っていますが、その原理を引きづった今回の「みえ熊野古道商工会」の動画は賛否両論あることでしょう。
 ネット社会になり、誰でも動画をアップできるようになったというのは逆に言えばそれだけ視聴者を引き付ける競争が激化したということで、情報発信スキルをどう高めるかは大きな課題だと感じます。