2014年9月8日月曜日

銚子川の水を買ってみた

 三重県庁厚生棟の1階にあるファミリーマートで、「銚子川の水」のペットボトルを見つけたので購入してみました。500ml入りで110円(税込)。

 銚子川は、まだ「知る人ぞ知る」という存在かと思います。三重県南部にある紀北町内を流れる川で、大台山地を源とし、熊野灘にそそぐ、延長18kmに過ぎない小河川です。

 しかし、この間の標高差が1000m近くもあり、周りがほとんど開発の手の入っていない山間林地であるため、非常に水質がよく、三重県を代表する清流の一つといっても過言ではありません。

 三重県環境生活部が公表している「平成25年度公共用水域及び地下水の水質調査結果」によれば、河川の水質のよい水域の第1位に、他の5水域と共に選ばれています。(リンクはこちら
 このデータでは、BOD75%値(生物化学的酸素要求量の、年間の日間平均値の全データを水質が良いほうから順番に並べ、その母数の75%の順番に当たるものの数値。汚染度を示す指標として使われます。)が0.5mg/ℓ以下であり、これは水のきれいさとしてはほぼ最高の数値です。
 この水質の良さ、豊かな自然環境を生かそうと、平成10年には中流域にキャンプ場も整備され、徐々に銚子川の美しさが地元住民だけでなく、地域外の観光客にも認識されてきています。

 この「銚子川の水」も、紀北町役場水道課が良質な水道水源の保全啓発などを目的に製造したものとのこと。(実際のボトリングは桑名市にある鈴木鉱泉(株)が行っています。)
 銚子川の魅力アップ、観光PRのために、主に紀北町内の観光施設で販売されていましたが、県庁内でも(試験的に?)販売され始めたもののようです。

 わしも飲んでみたのですが、正直言って、味はよくわかりません。もちろん、おいしい水なのですが、これが他のミネラルウォーターと比べてどうかと言われると、あまりうまく説明はできません。
 ラベルのデータを見ると、硬度が6.4mg/ℓとのことで、軟水なので飲みやすいとの説明が書いてあります。

 ただ、そもそも、日本には各地に「おいしい水」はあり、それをボトリングした商品も全国に存在しています。
 三重県内にも、紀北町のご近所の大台町に「森の番人」というミネラルウォーターがあり、これはそこそこ一般の流通ルートに乗っていて、大手のスーパーなどでも販売されています。
 また、これもご近所の尾鷲市でも「熊野古道水」という水が商品化されています。

 この意味では、「銚子川の水」は完全に後発。発売元が民間企業でなく役場ということも、そもそもこれを今後どう商品展開していくかということよりも、話題作り、PR用という使用目的に限定しているのかもしれません。
 これは難しい問題で、地元のきれいな水をボトルで売ろうということは誰でも思いつくのですが、実際にはミネラルウォーター市場は価格競争とシェア争いが激烈で、規模の小さな商品ではこれに打ち勝つことは不可能です。
 なので、小さな地元市場で細々とでも長く販売し続ける、ロングセラー商品に育てる販売戦略が必要になります。
 残念ながら「銚子川の水」はこの戦略が不明確で、わしが紀北町に行ってもあまり見かけない(目立たない?)し、地元住民がこぞってこれを飲んでいるとか、紀北町で開催されるイベントや会議で、この水が配布されたというのもあまり見たことがありません。

 わしが知らないだけかもしれませんが、せっかくならもうちょっとこの辺りから脇を固めたほうが良いのではないでしょうか。
 ただ、繰り返しますが、飲みやすいおいしい水ではあるので、皆様も見かけたらぜひお買い求めください。


■紀北町ホームページ  銚子川の水(500mlペットボトル)販売します

■紀北町観光協会きほくのたび  銚子川特集
 
 

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

銚子川のそばを通るたびにきれいな川だなって思います。その良さをPRするのはわかりますが、役場が飲料を販売するのはいかがなものか。商品を製造し、流通に乗せるということは、最終の消費者からの様々な問い合わせにも対応できなければなりません。当然信頼できる会社に委託して製造しているのでしょうが、問い合わせは役場に来るでしょうから、飲料メーカーの品質管理部門並みの知識と対応力が必要になるのでしょう。また在庫管理、賞味期限管理も必要です。それは企業がやることなので、販路が拡大しそうであればぜひ企業へバトンタッチして、役場は役場の立場でしっかり後押ししてほしいですね。