2014年10月15日水曜日

ミドリムシ入り「ユーグレナ」ヨーグルトを食べてみた

 もう10日ほど前になりますがファミリーマートで、かの有名な「ユーグレナ」の関連商品を初めて見かけたので思わず買ってしまいました。

 協同乳業(株)がファミリーマート、そして(株)ユーグレナとタイアップしてリリースされた ユーグレナ&ヨーグルト葉酸プラス というカップ入りのヨーグルトです。

 ホームページなどの商品説明によると、人気のユーグレナを使用したヨーグルトにキウイ果肉、アロエ葉肉を合わせ食べやすい味わいに仕上げたもので、葉酸も300μg入っているとのこと。

 言い忘れましたが、ユーグレナとは、プランクトンであるミドリムシ(理科の教科書に何だか気持ちの悪いイラストが載っている、あのミドリムシ)を大規模に培養している日本のベンチャー企業です。

 ミドリムシは、水と光と二酸化炭素があれば育つことができ、その生産効率は稲の80倍もあるそうです。ユーグレナはミドリムシ培養法の研究開発に取り組み、大規模プラントで培養することで、地球温暖化の原因という説もある二酸化炭素の固定や、バイオ燃料の製造に取り組んでいます。ミドリムシは体内に油分を蓄積するので、ジェット機用燃料など良質の油脂を抽出することができるそうなのです。
 しかも、高タンパクで人間が必要とする栄養素も豊富に備えているため、ミドリムシの食用化は食生活が乱れがちな現代人に適した食品開発の可能性があり、世界の食料不足問題=貧困問題を一気に解決する可能性さえあるそうです。


 もっとも現時点では、豊富な栄養素に着目した、ある種の食品添加物としてのブームという側面は否めず、ユーグレナのホームページによれば、開発されている食品は、豆乳、スムージー、ヨーグルト、パン、カレー、お好み焼き、ポタージュスープ、ポテトチップなど、ほとんどあらゆる分野に及んでおり、良くも悪くも今話題の流行の食材として扱われているようです。(もちろん、化粧品や医薬品にも応用されており、その方面の商品化も進んでいます。)

 で、ヨーグルト。
 ふたを開けると、なるほどミドリムシらしく、薄いグリーン色です。中にアロエが入っているのがお分かりでしょうか。

 意を決して(というほどではないけど)一口食べてみると、味はまったく普通のヨーグルトで、青臭いとかいうことは全然ありません。

 ただ、気のせいかもしれませんが、何となく舌触りがザラっとした感じです。いかにも、細かい粉状のものが溶け込んでいるような気がしました。
 ミドリムシは体長が数十ミクロンらしく、ヨーグルトに丸のまま入っているのか、それとも粉砕されて入っているのかはわからないし、舌の知覚が数十ミクロンのものを識別できるのかという問題もあるので、舌がざらざらするのも本当に気のせいかもしれません。
 しかし、わしは何だか気になってしまい、身体に良いという ~ビタミン、ミネラル、アミノ酸、不飽和脂肪酸など59種類もの栄養素が含まれ、毎日の食生活では不足しがちな栄養素を補うという~ インセンティブがなければ、おそらくこれっきりで次は食べないかもしれないというのが正直なところでした。

 (株)ユーグレナは、創業者で現社長の出雲充氏が東京大学在籍中に、バングラデシュを旅行したことが起業のきっかけとのことです。バングラディシュは世界最貧国の一つで、そこで目の当たりにした貧困を何とか解決できないかと考え、平成17年、バイオテクノロジーを使ってミドリムシの可能性を追求するソーシャルベンチャーを立ち上げたのです。
 平成24年には東証マザーズに上場し、現在は資本金が約48億円、年間売上約21億円まで急成長しています。我が国でのベンチャーの成功例の代表格で、日本のベンチャーの潜在成長力は決して欧米のそれに劣らないことを教えてくれます。

 わし個人的には、もちろん、ユーグレナの世界的な成功を祈念していますし、大変有意義なソーシャルビジネスであると思います。
 しかし、ミドリムシが食糧危機を救う、という言葉が現実味を帯びるほど日本の食糧事情はひっ迫していないのも事実です。まだまだ少しばかり遠い未来の話のような印象はぬぐえません。

 太平洋戦争直後の昭和20年代前半、日本の食糧事情は極端に悪く、餓死者が出るほどでしたし、十分な食事がとれない欠食児童もたくさんいました。それを救ったのがアメリカ占領軍が日本にもたらした、学校給食での「ララ物資」でした。
 バターを作った後の牛乳残渣で作られる脱脂粉乳は、アメリカでは家畜の餌だったのですが、食糧難の日本では学校給食のミルクとして提供され、栄養失調の多くの児童生徒の命を救ったのです。
 あと何年かすれば、日本のユーグレナのミドリムシで命を救われたという発展途上国の子供たちがたくさん現れるのかもしれません。そうだとすれば、これが本当の世界平和の道、日本が世界で尊敬される道だと思います。

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