2014年10月19日日曜日

鳥羽マルシェに行ってみた

 今月14日に 開業したばかりの「鳥羽マルシェ」に行ってきました。

 鳥羽マルシェは、鳥羽産の海産物や農作物の産直市場であり、今流行の郷土食を中心とした「地物ビュッフェレストラン」も併設されています。
 観光地・鳥羽は今まで、ともすれば水族館や真珠島といった施設を巡る、いわば施設中心型の観光スタイルでした。
 しかし、現代では観光は個人観光客にいかにその地域のファンになってもらうかが大きな生き残りのカギになっています。
 鳥羽マルシェの目的は、鳥羽の農林水産業や食の魅力を伝えて、鳥羽を盛り上げようということになるのかもしれません。

 鳥羽マルシェがあるのは、近鉄鳥羽駅の東側出口の国道をはさんだ対面にあり、交通アクセスが至便なほか、海もすぐ近くにあって鳥羽湾の素晴らしい景観が一望できます。
 まさに最高の立地と言えるでしょう。


 オープンしたばかりなので、入り口には花輪がまだ飾ってありました。
 建物は鉄骨造の平屋で、延べ床面積は732平方メートル。鳥羽市が約2億5700万円かけて建設したものだそうです。


 内部はこんな感じです。
 明るく、清潔で、ゆっくり買い物ができそうです。
 店員さんの制服も青いストライプのシャレたデザインで、地方自治体が建設した海産物販売施設にありがちな、タオルで鉢巻して、ゴム長とゴムの前掛けをしたオジサンやオバサンがダミ声で大声を出しまくっているといったイメージではまったくありません。


 注目すべきなのは、やはり海産物でしょう。
 近海で獲れたというタイやカワハギ、イサキなどたくさんの種類の魚が生け簀で泳いでいます。もちろん、スーパーのように下処理されパックに入れられた鮮魚もたくさん売っています。
 活魚は、売り場にある調理コーナーで調理してもらえるようです。


 もっとも、売り場の大部分は朝獲れ野菜などの農産物が占めています。
 ここ鳥羽マルシェは、鳥羽志摩農協(JA)と鳥羽磯部漁協(JF)が共同出資して設立した「鳥羽マルシェ有限責任事業組合(LLP)」が運営しており、農、水ともに生産者と直結していることが大きな強みとのことです。
 ただ、わしはLLPが運営するメリットが今一つよくわかりません。(というか、思い当たるメリットが一つだけあるのですが、これはまた稿を別にします。) 地元有志や市民が出資する株式会社でも面白かったのに、と思います。


 鳥羽マルシェの目玉のもう一つは、マルシェレストランという地物ビュッフェレストランです。大人1,480円、制限時間60分で、地元食材を使った郷土料理を提供しているとのこと。
 特長として、三重大学医学部がメニューを監修しており、健康に配慮されたレシピとなっているそうで、大いに期待できます。


 しかし、わしが行ったとき(午後1時ごろ)には満席。しかも本日の予定数量に達しそうなので、入場できないということでした。
 全部で50席しかないそうなので、週末の混雑時にはさばくことが難しいのかもしれません。
 せっかくいい天気で海を見ながら食事ができると思ったのにがっかりです。

 仕方がないので、レストランに併設されているテイクアウトコーナーでスナックを買っていくことにしました。地元、加茂牛を使ったコロッケはすでにソールドアウト。
 ウタセエビの串焼き(写真)と、これまた鳥羽の特産であるカキ(貝)の春巻きを買ってみました。


 ウタセエビの串焼きは新鮮なせいか、皮ごと頭ごとバリバリ食べられます。写真は撮り損ねましたが、春巻きもめちゃくちゃうまく、カキのクリームコロッケのような感じで、けっこうお腹がふくれました。春巻きはおすすめです。(値段は両方とも税込200円でした。)

 こんな感じで、ピカピカに新しく、気持ちの良い鳥羽マルシェですが、何しろオープンから1週間しかたっておらず、まだまだ現場スタッフは「こなれていない」感じで、発展途上といった印象が正直なところです。

 海産物が新鮮なのは間違いありませんが、活魚をいったいどれだけの観光客が買っていくのかがよくわからないところではあります。クルマなら冷蔵パックを使って持ち帰れますが、駅の近くにあることがメリットのはずの電車利用のお客さんにどれほど対応できるのでしょうか。
 また、農産物も、葉物の野菜などを観光客がたくさん買っていくとも思えず、主なターゲットは近隣の鳥羽市民にならざるを得ません。実際にサツマイモなども売っていましたが、重い野菜を買う人はほとんどいませんでした。
 鳥羽には、伊勢市の蓮台寺柿とか、久居の梨とか、菰野町のマコモといった、ご当地ならではの代表的な野菜や果物の銘柄がありません。なので、水菜とかイモ類を売っていても、今一つ訴求力がないのです。わしが知らないだけかもしれませんが、観光客にもし売るなら、加工品か、鳥羽を代表するような作物を発掘(開発?)するべきかもしれません。

 ビュッフェレストランの対応も、シャレではありませんが「いただけない」ものでした。
 店員さんはてんてこ舞いしていて、入り口付近で待っているお客さんに構っておられません。予約を書く紙(これ、なんていう名前なのですかね。ラーメン屋とかレストランの入口にあって、名前と人数を書くやつ)の欄がいっぱいなので、名前を書けないまま待っているお客が大勢いました。
 数分後、店員さんがひょっこり出てきて、行列に向かって「本日はもう終了です。今から待っていただいても入店できません。」と言い放ち、それならそれで、どうして入口の前に大きく見やすい看板でも置かないのか、本当に不親切だと思いました。

 しかし、繰り返しますが鳥羽マルシェはまだオープンしたばかりです。
 今後、どんどん良くなっていくことを期待したいと思います。


■農水産物直売所&地産ビュッフェレストラン 鳥羽マルシェ   http://tobamarche.jp/


2 件のコメント:

渡邊憲一 さんのコメント...

大変参考になりました。
これから出てくる課題に、どう取り組むかが勝負ですね。

半鷲(はんわし) さんのコメント...

 鳥羽マルシェについては、地元でもプラスの意見とマイナスの意見が拮抗している感じですね。一般的な土産物(赤福のような)ものは全く売っていないので、かえって隣にある鳥羽一番街の売り上げがアップしたとか・・・?
 レストランにはわしも10月、12月、1月と3回チャレンジしましたが、まだ入場できていません。改善された感じもありません。