2014年10月5日日曜日

三重県各地でソーシャルビジネスセミナーが

地域資源バンクNIUより
 三重県多気町丹生(にう)を拠点に中間支援を行っている(株)地域資源バンクNIUが、四日市、津、尾鷲の3ヵ所で、資金調達をテーマとしたソーシャルビジネスセミナーを開催します。

 このセミナー自体は三重県からNIUに業務委託されているもので、「ソーシャルビジネス」という表現は県が使っているようですが、県の「ソーシャルビジネス」の捉え方は、地域の経済や暮らしを支え、コミュニティの中核的役割を担い、社会的課題を解決する重要な存在としての小規模企業を含むというもので、貧困対策などの一般的な意味でのソーシャルビジネスというよりも、むしろコミュニティビジネスのことを指しているようです。(このことは、わざわざNIUのサイトにも補足説明があります。)

 セミナー内容ですが、NIUの代表である西井勢津子氏による「ソーシャルビジネスとは~発展モデルとその事例~」という基調講演がまず第一部。
 第二部は、あいちコミュニティ財団代表理事の木村真樹氏をコーディネーターに、百五銀行と日本政策金融公庫などをパネラーとして、「多様化する資金調達」をテーマとしたパネルディスカッションが行われます。
 わしの直感として、これは非常に有意義なセミナーになるのではないかと思います。


 まず、西井さんは、コミュニティビジネスに関する中間支援組織としては日本でも草分けと言える、NPO法人起業支援ネットでキャリアを積み、平成22年に多気町でNIUを立ち上げました。
 同町内のコミュニティレストランの設立など多くの地域活動に参画しており、三重県内での中間支援の間違いなく第一人者と言えます。セミナーではどのようなお話が聞けるのか楽しみです。

 また、パネルディスカッションですが、木村さんはいわゆる「NPOバンク」のやはり草分けと言えるコミュニティ・ユースバンクmomoの創設者であり、たびたびこのブログでも取り上げています。
 地域にとって有意義なビジネスでありながら、収益性が低いことや、事業主体がNPOなどの非営利組織であることも多いため、コミュニティビジネス事業者は金融上の信用力が低く、要するに一般の銀行や信用金庫といった金融機関から事業上の借り入れをする事が困難な現実があります。
 そこで、地域活動に関心がある一般市民から出資を募り、それを原資としてコミュニティビジネスに融資を行うのが、NPOバンクと呼ばれるものです。
 momoは、これまでに多数の融資を行い、NPO向けというある意味でハイリスクな貸し付けにもかかわらず、確かわしの記憶では、返済不能に陥った貸付案件がまったくないか、ほとんどないという、貸金業として非常に優良な運営を実現しています。

 このようなNPOバンクの動きと平行して、銀行なども新たな動きが出てきました。
 「志のあるおカネ」をコミュニティビジネス事業者や、~地域課題解決というストレートなコミュニティビジネスではなくとも~ その地域に特有な農林水産資源などを活用した地域ビジネス ~酒造であったり、水産加工であったり、農業であったり~ に供給する動きです。

 百五銀行は、いわゆる「クラウドファンディング」の大手であるミュージックセキュリティーズと協定を結び、三重県内の事業者がクライドファンディングで資金需要をまかなう際の仲介をしています。(直近の公表事例はこちらの百五銀行のホームページを)

 日本政策金融公庫は政府系の金融機関としてリスクマネーの供給が使命であり、旧国民生活金融公庫時代からコミュニティビジネスへの融資を精力的に行っています。

 このように、コミュニティビジネスで必要となる資金の調達方法が多様化してきたのは近年のことで、これを活用しない手はありません。そして、活用にあたっては、先達の話を聞くのが最も有効な入り口です。
 コミュニティビジネスや、地域資源活用ビジネスに従事している方、これから起業や事業拡大しようとしている方はぜひ参加してみてはどうでしょうか。

■地域資源バンクNIU  http://niu-mon.com/ 

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