2014年12月19日金曜日

寒風の中、年末海族市に行ってみた

 志摩市大王町で開催されている、“御食つ国・志摩” 年末海族市に行ってみました。(これで、「みけつくに・しま ねんまつかいぞくいち」と発音させます)
 志摩特産の伊勢えびなどの魚介類、干物や手こね寿司などの加工食品などの産直市で、20以上の業者が出店しています。

 会場は、太平洋の突き出す大王岬(だいおうざき)にある波切(なきり)灯台で有名な、志摩市大王町の波切漁港です。海のすぐ真横にあるため寒風が直撃し、寒さは尋常ではありません。



 この種の産直市によくある、漁港の荷揚げ場の大屋根の中に、出展者がテントなどでブースを作る形式でした。


 海族市というくらいなので、何となく大量のピチピチの鮮魚がトロ箱に入れられてドドーンと並べられているのを想像していました。
 しかし行ってみるとそうではなく、今の冬の時期の志摩の代名詞ともいえる「伊勢えび」と「生カキ」、「ナマコ」などを売っている店が多く、次に干物の店、さらにうどんやたこ焼きなどを売っている店、というような構成でした。

 伊勢えびは小さいものから大きいものまで、生きているものから茹でられたものまで、多種多様なものが売られています。さすが本場・志摩の品揃えと言うほかありません。


 値段は小さいものなら1000円台、大きなものは5000円というのもあり、さまざまです。
 わしは相場がよくわかりませんが、まあ、町中の魚屋や土産物屋で買うよりははるかに安い値段になっているのでしょう。実際、お客さんの多くは伊勢えびを購入しており、会場内にある宅配便のブースから送ることもできます。

 ただ、わしは思うのですが、実際に活伊勢えびを安く買えたとしても、あれだけ脚が何本もうじゃうじゃ動いていて、ヒゲも動いていて、激しく跳ねるようなモノを、とても自宅では調理できません。よほど慣れている人でないと扱えないし、仮に誰かからいただいてもあまり嬉しくない(失礼ながら)シロモノではないでしょうか。
 誰かが料理してくれるならありがたいのですが・・・(虫のいい話ではありますが。)

 そんなわけで伊勢えびにはあまり食指が動かず、最近、志摩市商工会が地元の商工業者とタイアップして商品化したという「志州隼人」なる焼酎を購入してみました。(300ml入りが750円でした)


 この志州隼人は、志摩の特産品である「きんこ」という干し芋を原料に醸造したものです。もともと志摩地方は半島という地形のためか高い山がなく、したがって大きな河川もなく、歴史的に稲作のための水利には恵まれていない地域でした。
 畑作中心のためサツマイモも多く栽培されており、茹でたサツマイモを厚さ5ミリほどにスライスし、天日乾燥させた干し芋(きんこ)が常食されていました。つまり、志摩という風土に根ざした郷土食だったのです。
 志州隼人は、その「きんこ」(サツマイモではなく)を原料に、米麹を加えて醸造した本格焼酎で、深い味わいとスッキリした後味で、志摩の肴と相性がぴったりなのだそうです。
(志州隼人は通販でも購入できます。リージョネット三重のサイトから。)
 また、これも隠れた志摩名物をいえるのかもしれません。「貝柱」とだけ書かれていますが、これは真珠貝(アコヤ貝)の貝柱です。


 志摩は真珠養殖が盛んで、この時期、真珠を貝から取り出した際に、副産物として貝柱が大量に産出されます。
 ティアドロップ型の独特の形をしており、歯ごたえがプリっとして淡白なうまみがあり、天ぷらや煮付け、炒め物などどんなメニューにも使える食材です。
 意外に値段が高いのと、たくさん採れるとは言ってもあくまで副産物なので地域外のスーパーなどに出回るほどの流通量もありません。この時期、志摩(ほかにせいぜい鳥羽、伊勢あたりの)地域でしか味わえないものではないでしょうか。

 こんな感じで、そこそこお買い得品も見つかる海族市。
 このほか、殻つきカキのバケツ詰め放題や、抽選会などいろいろなイベントも日替わりで行われています。みなさまもぜひ足を運んでいただいてはどうでしょうか。

 この日は、山﨑豊成さんという演歌歌手のライブが開かれていました。トラック(トレーラー)の荷台を改造した特設ステージで志摩のご当地演歌を熱唱する山崎さんです。


 わしは正直言って、この方を存じ上げませんでしたが、当然ですがプロの歌手なのでものすごくうまく、つい聞き入ってしまいます。観客があまりいないのがかわいそうな気がしました。
 波切漁港の寒々した風景のBGMとして、山崎さんの熱唱は妙にマッチしていました。大ブレークを影ながら応援したいと思います。(山﨑豊成さんのファンサイトはこちら。音声注意)

■志摩市観光協会 年末海族市ホームページ  http://kaizokuichi.com/
 

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