2015年2月17日火曜日

初めて見た中国人の大人買い

 地域仕掛け人市 in 大阪に行く前、大阪の台所と呼ばれている 黒門市場 に立ち寄ってみました。
 黒門市場といえば、活きのいい魚介や青果を扱う店が軒を連ね、路上は買い物客でごった返し、威勢のいい売り声が響いている、そんな絵づらを想像しますが、わしが行ったのが日曜日の朝10時半ごろだったためか、営業しているお店がそもそも全体の半分以下、1/3くらいでした。

 買い物客もそれほど多くはありませんでしたが、それでも見渡すと数百人の観光客がゾロゾロそぞろ歩いています。
 若者グループやカップル、小さな子供たちを連れたファミリー、おっちゃんおばちゃんたちの団体さんなどなど。
 しかし、彼ら彼女らをよくよく見てみると、会話はほとんど中国語。黒門市場に来ていたお客の、少なくとも6割くらいは中国人観光客のグループなのでした。
 ただし、わしにはその中国語がどの地方の言葉なのかまではわかりません。あるいは訪日客が特に急増している台湾からのお客かもしれませんが、いずれにしろみなさん、黒門市場のお店や商品、はてはアーケードや看板にまで興味津々で、しきりに写真を撮ったり、買い物したりしています。
 あまりの爆買いっぷりに興味を持ち、(趣味はよろしくないですが)しばらく皆さんたちの後を追って観察してしまいました。




 黒門市場の地元の方なら、もうとっくにご承知のことなのでしょうが、黒門市場の多くの鮮魚店には中国語の表記がありました。
 大阪の冬を代表する味覚はてっちりやてっさといったふぐ料理ですが、一匹1万円以上する立派なトラフグにも「国産河豚魚」と表記があり、てっさは「河豚生魚片」とあります。


 多くの鮮魚店は日曜日のためか、イートインをやっており、店先のカウンターでふぐなどを味わうことができるのですが、ここも漢語表記。そして実際に、食べている方のほとんどは中国人のお客さんのようでした。


 こちらの写真はマグロ専門店です。おじさんが大きな包丁で見事にさばいていくのですが、その写真を撮りまくっているのも、一皿最低1000円から、トロなら一皿3000円というマグロの刺身を店頭で味わっているのもやはりほとんどすべて中国人客です。


 こんな感じで、行く店行く店、とにかく買いっぷりが良いのです。
 店頭でふかしている肉まんとか、揚げているかまぼこ、たこ焼きなどの店頭販売も飛ぶように売れています。お金あるんだなーと思います。

 ここは市場の一角に設けられた無料休憩所。ここでもたくさんの中国人のお客さんが何かを飲み食いし、談笑していました。楽しそうです。
 それにしても、外国人のお客さんを呼ぼうという場所には、無料Wifiスポットの整備は常識のようです。
 多くのお客さんはスマホやタブレットを使っており、SNSへの書き込みもせっせと行っているので、高速の通信環境は必須なのです。逆に言えば、無料Wifiも整備できない観光施設はそれだけで他の観光地に比べて不利だと言えるのでしょう。


 しかし、何よりわしが驚いたのは、写真はありませんが、黒門市場の外に隣接している大手ドラッグストアチェーンでの光景でした。
 やはり中国人の団体さんがわんさかいて買い物しており、よくテレビでやっている、買い物カゴいっぱいにビタミン剤や胃腸薬、化粧水、ファンデーションなどを買い込み、しかもそれを両手にぶら下げている女性客が行列になっていました。
 ドラッグストアの免税カウンターには中国人の店員さんが配置され、お客さんと早口の中国語でやり取りしています。
 薬局で、買い物カゴ満載にクスリや化粧品を買ったらいくらくらいになるのだろうと思ってそばで見ていたら、あるお客さんは13万円、次のお客さんは9万円、という驚くほどの高額な買い物です。薬局で10万円の買い物とは、おそらくわしのほぼ1年分の薬局支出に相当します。
 こんな気前のいい人たちが押し掛けてくるのですから、その経済波及効果たるや想像を絶するものがあります。
 こんな中国人の「大人買い」を目の当たりにしたのは初めてだったので、驚きと感動を禁じ得ませんでした。やはり大阪は都会じゃ・・・。

 余談ですが、ある果物屋さんでは徳島産だという「白いイチゴ」というものを売っていました。店の半分がイチゴコーナーで、さまざまな品種の高級イチゴを売っていますが、残念ながら三重県産のイチゴはありませんでした。
 みかんもそう。いろいろなミカンが売られていますが、ほとんどが愛媛産か和歌山産、もしくは長崎や静岡産。やはり三重県産のミカンなどまったくありません。


 これは魚介もそうです。広島のカキ、福井のカニ、下関のフグ、勝浦のマグロ、明石のタコやタイ。しかし三重県産の魚やエビはどの魚屋にもないのです。
 考えてしまいます。「三重ブランド」などと県のような行政機関や一部の生産者が自称しても、大阪の市場には流れていないのです。
 品物がない。こんなブランドに意味があるのでしょうか? 

 

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

中国、台湾は旧正月の春節で、今週末はどっと観光客がやってくるようです。彼らの購買力が小売業に魅力なのは確かです。

半鷲(はんわし) さんのコメント...

 コメントありがとうございます。
 わしも中国人観光客のバイイングパワーを目の当たりにして、80年代、バブル時代にヨーロッパやアメリカのブランドショップに押しかけ、バッグや宝石を買いまくっていたOLたちや、不動産を買いまくっていたオジサマたちもきっとかくやだったのだろうと想像をめぐらせました。国民にも成長段階と成熟段階があるのでしょうね。