2015年2月9日月曜日

ハイエンドモールが好調らしい

 先月公表されたイオンの2014年3~11月期決算(連結)が、対前期比の営業利益半減という不調だったことが大きく報じられました。その主要因はイオンの主力であるGMSの不振であることから、GMSそのもののビジネスモデルの行き詰まりがいよいよクローズアップされてきた印象です。
 その一方で、先日はローソンが「ローソンストア100」の店舗数を大幅に削減することも報じられました。100円ショップとコンビニの中間のような小型スーパーで、野菜などの生鮮食品が百均で購入できることから主婦層などの支持を受け、この分野の草分けであった「ショップ99」を買収しての参入だったので、このローソンの方針転換も、消費増税、物価の緩やかな上昇傾向といった激変する商業環境の中での価格戦略の難しさを象徴する出来事と捉えられています。

 そんな中、GIGAZINEに テスラ・Appleなど「ハイテクブランド」によって牽引されるショッピングモールの現状とは という興味深い記事が掲載されていました。(2015年02月08日付け リンクはこちら
 元ネタは、ウォールストリートジャーナルの、High-End Malls Get Boost From High-Tech Stores という記事です。


 アメリカのシアトル郊外にある「ベルビュー・スクウェア」なるショッピングモールが、特に高額な商品を取り扱う、ハイエンドなモール として好調な業績を上げているという内容です。

 このベルビュー・スクウェアには、電気自動車(EV)のテスラモーターズをはじめとして、高級カメラのLeica(ライカ)、Apple、Microsoftなどの、高額な商品を扱うショップが入居しています。
 これらの高級店がモール全体の業績を引き上げており、モール全体の単位面積(1平方フィート(約0.1平方メートル))あたりの売上高が550ドル(約7万)であり、アメリカの他のモールでの実績である478ドルを大きく上回っています。
 Apple Storeの売上は1500ドル(約18万円)もあるそうですが、特にテスラモーターズのそれは5500ドル(約66万円!)という信じがたいものです。
 これらハイエンド(=高額)なショップが、モール全体の売上と集客の両面で大きく寄与しているそうで、多分それは本当でしょう。

 GIGAZINEも指摘するように、日本のビジネスモデルはアメリカの影響を強く受けているので、日本のショッピングモールでもこのような高付加価値商品が売上の牽引力となる状況が生まれるのかは興味深いところです。
 ただ、日本の場合、電化製品のようなハイテク製品は典型的な安売り商品であり、自らが価格決定権を持つ、真の意味でのブランドが確立していません。
  なので、ショッピングモールでの高額商品と言えば、どうしても宝石やバッグ、財布などの海外ブランド商品がメインで、それを最近増加しているインバウンド客 ~経済成長著しい、東南アジア諸国の来日観光客~ に販売する戦略が現実的なのかもしれません。
 

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