2015年3月13日金曜日

近鉄宇治山田駅が開業84周年

 今日、仕事の帰りがけに気が付いたのですが、近畿日本鉄道(近鉄)宇治山田駅の1階コンコースに、このような「開業84周年記念」の特設コーナーが設けられていました。


 近鉄宇治山田駅は、近鉄の前身である参宮急行電鉄が、大阪上本町駅から伊勢まで線路を延伸させた、その終着駅として建設され、昭和6年3月17日に開業しました。
 ヨーロッパ風のテラコッタタイルやスペイン瓦の外観は、南海難波駅や東武浅草駅などを手掛けた戦前の建築家、久野節の設計によるもの。
 鉄骨鉄筋コンクリート造3階建のターミナル駅は、伊勢神宮への参詣客を迎える玄関口としてはかなりモダンなイメージであり、かつ、当時の宇治山田市内で最大級の建築物だったため、かなり話題になったらしく、竣工を記念した絵葉書なども作られています。



 その一部が、わしがよく勉強させてもらっているブログ「いにしえの伊勢」で紹介されています。
 今では付近に建物が建ち並び、駅前はバスとタクシーで占拠されていますが、この当時はほとんど何もなく、車はもちろん、人さえもあまり歩いていない(撮影した時間帯のせいかもしれませんが)、とにかく今からは想像もできないようなのどかさです。

■いにしえの伊勢 宇治山田駅  http://inishienoise.blog.so-net.ne.jp/2006-01-07

 今回の特設コーナーにも、古い当時の写真が数多く展示されていました。



 これらの写真は、以前このブログにも書いた、平成23年の開業80周年記念の時にも展示されていたと記憶します。
 その時は、近鉄特急の列車銘板や行き先表示板なども展示され、鉄道マニアも垂涎の、かなり本格的な展示会でしたが、今回は84という中途半端な周年のせいか、はるかに規模が小さいのがさびしくもあります。
 しかし、平成11年度の第1回 中部の駅百選に選ばれており、平成13年には国の登録有形文化財にも指定されているという貴重な駅です。外観はもちろん、コンコースやプラットフォームも建築当時の雰囲気は良く残されているので、観光や通勤通学の合間にでも、少しじっくりと駅舎をご覧になってみてはいかがでしょうか。

 わしが特におススメするのは駅裏です。つまり、駅舎正面から外に出て、左方向に進み、居酒屋のあるガード下を左方面にくぐると、きれいに装飾された駅正面ではなく、コンクリート打ちっぱなしの古い壁面が残る駅裏を見ることができます。
 周囲の古い家並みと相まって、「いにしえの伊勢」の絵葉書にある時代とこの場所はほとんど変わっていないのではないか、とのタイムスリップ間に襲われるのです。
 わしが幼児の頃、近鉄はここで終点だったので、ここから鳥羽や志摩へ向かうバスが出ていました。今ではこのような構造の駅は珍しいですが、当時は列車と同じホームにバス乗り場があり、乗客の便宜が図られていました。


 まあ、マニアックな話はともかく、夜のライトアップされた宇治山田駅もきれいなものです。
 一昨年の式年遷宮でにぎわっていた夜の伊勢市内も、かなり人出が落ち着いてきました。宇治山田駅から外宮前にかけて、ぶらぶら夜の街を歩くのも楽しいですよ。

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