2015年3月19日木曜日

「あかもく」は残念ながらイマイチだった

 伊勢市に本拠を持つ地元密着型食品スーパー ぎゅーとら が、地元の若手漁業者グループなどが製造にかかわった海藻「鳥羽アカモク」の試行販売を行ったことが各紙に報じられています。

 アカモクはコンブやヒジキなどと同じ褐藻(かっそう)類に属する海藻で、春先になると最大7メートルにまで成長します。しかし、漁船のスクリューや養殖網に絡まるためとして漁師からはジャマモクなどと邪魔者扱いされ、せいぜい畑の肥料に利用される程度の扱いでした。

 ところが、東北地方などではキバサと呼ばれてこのアカモクを食用にしており、シャキシャキした食感や粘りなどが珍重されているほか、カルシウムや鉄分、コレステロール低下に効果のある食物繊維「フコイダン」などが豊富であることも知られるようになったことから、鳥羽市浦村町の「浦村の若い衆」なる若手漁業者グループが、食べやすい大きさに粉砕したうえで茹でた状態にまで加工し、商品化したものです。

 ぎゅーとらは3月16~18日の3日間、全店舗で計1000パック(1パック100グラムで298円)を販売しましたが、同社は「アカモクは注目されている食材であるし、なにより鳥羽の若手漁業者の心意気に打たれた。積極的に売り出したい」と話しているとのことです。(毎日JPより)。

 で、さっそくわしも買い求めてみました。
 パックに詰めて冷凍された状態で販売されており、見た目は青ノリとかヒジキとか、そういった感じです。

 ただ、食べ方とか調理法といったものはパッケージには記載されていません。
 なので、パッケージにある「鳥羽浦村産あかもく」とネットで検索したのですが、出てくるのは何とわしが平成24年6月に書いたブログ記事です。このネーミングはまだまったくネームバリューが無いようです。
 製造者にある会社名を検索してもやはりまったくレシピはヒットしません。
 「浦村の若い衆」で検索して、やっとスーパーぎゅーとらの関連ページにヒットします。ここにはアカモクの効能や食べ方が書かれていました。

 新聞ではこのアカモクの話は、頑張っている若手漁業者の挑戦、のような切り口で報じられていますが、どうもこれはどうなのでしょうか。大きく新聞で取り上げられたので、記事を読んでネットで検索する人がたくさん出てくることは容易に想像できたはずです。しかし、この漁業者グループはホームページすら作っていないのです。商売気がないというか、本当に消費者にこの商品がこれから浸透していくことを望んでいるのでしょうか? 疑わしく思いました。

 それはさておき。
 ぎゅーとらのホームページにあるようなかき揚げも美味しそうだったのですが、時間もないので、単純にポン酢をかけて食べてみることにしました。

 使ったのは、尾鷲モクモクしお学舎による「尾鷲のやさしいぽん酢」です。
 酢をかけてかき混ぜると、たしかに粘り気が尋常ではありません。納豆みたいに白い糸を引いてきます。
 箸でつまんで食べてみると・・・・シャキシャキしているのですが、何だか味がない・・・・
 これとよく似たネバネバ系の海藻には、根こんぶとか、ワカメの茎である「めひび」などがありますが、それに比べてもあまり味がありません。クセがないとも言えますが、思った以上に淡白でした。ただ、めちゃめちゃカラダに良い感じはします。
 ぎゅーとらのレシピには、ぽん酢の代わりにキムチの素とかも合うそうで、実際にやってみると、こっちのほうがパンチが出てわし好みでした。
 
 クックパッドのような他のレシピサイトにもいろいろメニューはあるのですが、さらに細かく刻んで、ハンバーグのつなぎなどに使うとグルテンフリーになるとか、そんな食材にも使えるようです。

 ただ、あくまでもわしの個人的感想ですが、それほどに特別おいしいものでもありませんでした。
 海の幸が豊かな伊勢志摩では、ワカメ、ヒジキ、モズク、海苔、アラメなど、おいしく香りも良い海藻がいろいろあったので、わざわざアカモクを食べる必要がなかったのではないか、というのがやはりわしの結論です。

6 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

商売っ気がないんではなくて商売の仕方を知らないからホームページも準備してないんでしょうし、普段漁業者自身も食べない商材だからレシピもない商品になるのでしょう。第一、漁業者が直販しているものは、魚や貝や一般的な海藻などで、レシピを紹介する必要のないものですから。
”金になる”との勢いだけで商品化したんだろうなと思います。
6次産業やらこのような取組みは否定はしませんが、この取組みの苦労を通じて生産者はメーカーや流通業のありがたみがわかるのではないのでしょうか。
よく生産者が「自分たちが作ったものが3倍もの値で売られている(怒)」ということを耳にしますが、そこにはメーカー、流通業者の苦労とノウハウがあるからです。
そこを乗り越えるもよし、生産に専念するもよし、です。

半鷲(はんわし) さんのコメント...

 たいへん適確なコメントをいただきありがとうございます。HPがない理由、レシピもない理由、なるほどです。
 わしも第1次生産者が商品化にも取り組むことは意義があると思うし応援もしたいのですが、加工業者、そして流通業者ともよく連携してノウハウを共有するプロセスは不可欠だと思います。(行政やマスコミはこのことをよく知らないので、モノができたできたと騒ぎすぎ)
 アカモクの今後には注目していきます。

匿名 さんのコメント...

確かに今生産者が直接販売するのが非常に良いことのように進められておりますが、その間にはいる加工業社卸業者等その業態があるのはそれなりの歴史があるからです、生産社が直接販売すれば価格が安くなるかも知れませんがそれだけ手を抜く事ですので卸業者が販売店に卸すようにはいかないと思います、、又この業態を進め様とする行政に、疑問を感じます、

半鷲(はんわし) さんのコメント...

 なぜ行政が、いわゆる6次産業化を進めるのかについては、また稿をあらためてわしの考えを書きます。
 コメントありがとうございました。

匿名 さんのコメント...

はじめまして^^
古い記事へのコメントお許しください。

私はめひび常用者です
最近アカモクに乗り換えを考えてます

普段は味噌汁に入れて食べてますが、ご飯に掛けて食べるのもgooです。
この食べ方だと、他の海藻に比べてまろやかで上品な味わいに感じられます。
海苔だけはには香りをはじめいろいろと別格ですが、
アカモクは総合点で他を陵駕してると感じます。

わざわざアカモクを食べる必要は
ヒジキみたいな有害物質がない事
モズクの2倍以上のフコダインを含む事
メヒビ、ヒジキ、モズク、海苔、の2~20分の1の価格である事
などなどですです

半鷲(はんわし) さんのコメント...

 コメントありがとうございます。わしの近所のスーパー「ぎゅーとら」では今もアカモクを売っていますので根強い人気があるようです。わしは味的にいま一つと思いましたが、これは好みの問題なので良いとも悪いとも言えません。有害物質がないとのことなので、食の安全を重視する消費者にはその点のさらなるアピールが有効かもしれませんね。