2015年3月28日土曜日

夢古道おわせで「ヒロメ」を食べてみた

 その土地で収穫される農林水産物であったり、その土地の風土に育まれた伝統工芸品、あるいは温泉や景観などは「地域資源」と呼ばれ、これらを活用して経済を活性化しようという取り組みが全国各地で注目されています。
 もちろん、三重県内でも各地でこのような動きがあるのですが、県南部の尾鷲市では、「ヒロメ」という海藻があって、あまり地域外の人々には知られていなかったのを、新たに地域資源と捉え直し、多くの人々に知ってもらい食べてもらおうという活動が始まっているようです。
 海洋深層水を使った温泉(温浴施設)とレストランが併設されている複合観光施設である 夢古道おわせ のランチバイキングで、このヒロメが味わえると聞いたので、さっそく食べに行ってみることにしました。


 夢古道おわせは尾鷲市郊外の高台にあって、尾鷲湾と、それを囲むようにそびえる山々を見渡すことができる最高のロケーションです。

 ここに、古民家を移築したという夢古道おわせのレストランと土産物の販売施設があります。


 入り口には、ヒロメのポスターが貼ってあり、「尾鷲の人だけ、こんなに美味しいものを食べててすいません・・・」などと、いきなり感いっぱいのセリフが書かれています。


 ランチバイキングはこんな感じ。「お母ちゃんのランチバイキング」を名乗っているとおり、手づくりの素朴な郷土料理や家庭料理が20種類ほどずらーっと並んでいます。


 入り口で代金(大人ひとり税込1200円)を払うと、入場証代わりにお箸とおしぼりを渡されるので、それとお盆、お皿を持って中に入ります。

 で、いくつかおかずを皿に乗せながら進むと、カウンターの中ほどに「ヒロメのしゃぶしゃぶ」なるメニューを見つけました。
 

 見た目、生ワカメみたいな感じで、トングでつかむとぺらっとしているものの、やや粘りがあるように感じます。
 これをお湯の中に投入して、しゃぶしゃぶと揺らします。


 すると、一瞬で色が鮮やかな緑色に変わります。これはなかなかサプライズです。


 好きな分量を、思う存分に湯がいた後は、大根おろしとポン酢をかけて食べます。箸上げした様子が下の写真です。何が写っているかよくわかりませんが。


 でもって、肝心なお味のほうです。
 これは、まあ、ワカメみたいな感じでした。ヒロメそれ自体にはあまり味はなくて、シャキッとした噛みごたえやつるっとしたノド越しを味わうような食材のようです。
 見た目はワカメそっくりなので、この前わしが食べた「アカモク」のような初めて感もなく、その意味では安心して食べられます。

 夢古道おわせの説明によると、ヒロメは葉長90センチ、葉幅45センチにまで成長する海藻であり、尾鷲市周辺でも沿岸部の漁村では昔から食べられてきたのですが、一般にはなかなかお目にかからない海藻でした。まさに地域資源だったわけです。
 しかし、ちょうど今が旬の食べごろで、市内の大曽根浦(おおそねうら)とか早田(はいだ)町では養殖が始まったこともあり、今回のランチバイキングでのメニュー提供となったようです。
 今後はしゃぶしゃぶのようなシンプルなメニューだけでなく、もっといろいろなバリエーションが出てくると面白いのではないかと思いました。


 夢古道おわせには、テーブル席のほかに、古民家の広々した和室もあって、景色を見ながら落ち着いて食べることもできます。
 ヒロメは今シーズンは3月29日で終了するそうなので、この週末、みなさまも尾鷲に来て味わっていただいてはどうでしょうか。

■夢古道おわせ  http://yumekodo.jp/

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