2015年4月21日火曜日

無人飛行1000kmを目指すFIRST ARRIVE

 無人飛行機、いわゆる「ドローン」が注目を浴びています。
 以前から無線操縦による飛行機やヘリコプターはあったし、軍事利用や災害時の現場捜索などには広く使われてきました。
 しかし技術進歩により性能は飛躍的に向上しており、世界的通販サイトのアマゾンが商品をドローンによって宅配する構想を打ち出したことなどもあり、ドローンが「ブーム」となっているのです。
 無人飛行機は「ドローン」という言葉が流行する以前にはUAV(Unmanned Aerial Vehicle)と呼ばれていました。
 機体そのもののハードウエアのほかに、無人飛行に必要な通信技術、高度や速度などのセンシング技術、飛行を制御するためのソフトウエア開発など多層的な技術の蓄積が必要であり、今後、ますます技術が高度化し、さらに用途が広がっていくと思われることから、次世代の新産業としても期待が高まっています。

 このようなUAVに関して言えば、三重県内に合同会社エクストリーム(本社 伊勢市)という企業があります。創業は平成17年で、無人飛行機(UAV)の機体販売と代行運用、特殊機製作、空撮や上空の気象観測などのデータ収集といった業務を行っています。



 そのエクストリームが、同じく無人飛行機の設計や開発に取り組んでいる株式会社ゼノクロス(本社 鹿児島県)などとともに、FIRST ARRIVE というチームを結成しました。
 中長距離の自動飛行が可能な無人機を制作するためにできたチームであり、各メンバーが持っている技術を持ち寄って、無人機の可能性を求めて活動を行っているとのことす。
 
 そのFIRST ARRIVEでは、現在、クラウドファンディングであるREADYFORを使って開発資金の出資を募集しています。
 プロジェクトの責任者であるゼノクロスの満武勝嗣さんによると、これまで名古屋を拠点に、試行錯誤しながら無人飛行機の開発を行ってきましたが、性能的には残念ながらまだ実験機レベルでした。
 これを、津波で流された遭難者を捜索したり、災害現場にいち早く向かって被災状況を調べたり、孤立した集落へ物資を届けるなどのように実際の災害現場で使えるレベルまで引き上げるためには、より飛行実績を積んで長時間、長距離を飛行できる無人飛行機を開発したいと考えているそうです。

 具体的には鹿児島県の諏訪之瀬島において、滑走路上空で5時間飛行の実験を行う予定です。諏訪之瀬島を実験場所とした理由は、滑走路が整備されており、無人飛行機の飛行試験に地元の了解があること、滑走路の先には人家がないこと、火山や離島などの目標が多いこと、などから選定したとのこと。最終的には飛行時間10時間、飛行距離1000kmの実用化を目指します。
 一番の問題は、飛行試験を行うため必要な資金が不足していることで、飛行試験用の機体と制御装置は完成しているので、READYFORでは実験に必要な交通費など50万円を募集しています。

 詳細は、READYFORでご覧ください。(リンクはこちら

 UAVやドローンなどはまだ新しい産業です。ブームとはいってもまだ海のものか山のものか、10年後20年後の姿は誰にもわかりません。
 しかし新しい産業は、国や地方自治体が「成長戦略」と称する作文で作り出すものではありません。当たり前ですが、企業こそが新産業創造の主役なのであって、起業家精神に溢れた経営者やエンジニアなどが頑張るしかありません。このためのチャレンジは尊いものです。
 もし無人飛行機に可能性を感じる方は、協力を検討していただいてはどうでしょうか。

■FIRST ARRIVE   http://firstarrive.com/

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