2015年4月6日月曜日

ベーカリーのレジはここまで来た

 GIGAZINEの パンを一瞬でスキャンして爆速でレジ会計が終わるパン屋さん「ベーカリーファクトリー」に行ってきた という記事が興味深いので紹介しておきます。
 町で多く見かけるベーカリーでは、お客が選んでトレーに乗せたパンを会計する時、店員がそのパンを見分けてバーコードで値段を入力したり、店員さんによっては一つ一つのパンの値段を暗記しており、それをレジに打ち込むことで精算を行っています。
 いろんな種類のパンをたくさん買ってしまったときや、たまたま要領の悪い店員さんがレジをしている時など、けっこう会計で待たされた経験は、きっと誰もが持っているでしょう。
 しかし、ダスキンが展開している焼き立てべーカリー「ベーカリーファクトリー」では、最新のレジシステムを導入し、何と購入するパンをまとめて「スキャン」し、一瞬でレジ打ちが終了するという驚異的な精算方法が取られているそうです。
 このベーカリーは、大阪府茨木市にあるベーカリーファクトリー茨木真砂店。

GIGAZINEより
内部は当然ながら普通のパン屋さんで何の変哲もないのですが、レジカウンターの中央には、高さが50㎝ほどの金属の棒状のものが突き立っており、その先端からは光が投影されており、カウンターの表面上に、30㎝角くらいの四角形の明るい部分ができています。

 店員はお客からトレーを受け取ると、この明るい部分の中にトレーを置きます。
 すると、トレーの上がスキャンされ、一瞬でパンの名前と単価、個数が判別され、合計金額が計算されます。
 スキャンされた画面は、お客に向いたモニターにも映し出され、お客も買い物の内容を確認できるとのこと。


 GIGAZINEの記事は、「むしろ全てのお店でこの会計システムを導入すべきでは……」と思ってしまうほどの爆速レベルで会計を済ませられると締めくくられています。

 このスキャナー型会計装置は BakeryScan という名前で、画像識別技術をレジ精算に応用した世界初のシステムであり、8個までのパンなら ~もちろん、ぜんぶ種類の違うパンでも~ わずか1秒で精算できるとのkことです。

 開発メーカーである株式会社ブレイン(本社 兵庫県西脇市)のホームページによると、平成22年ごろには日本経済新聞に取り上げられ、その後は各業界紙や経済紙、さらにテレビ番組にも多く取り上げられており、昨年2月には「2013年度兵庫県ものづくり大賞」も受賞しています。
 お恥ずかしい限りですが、わしはまったく知りませんでした。
 しかし、この製品は非常に画期的であり、今後、景気の回復で小売業ではますますパート、アルバイトの確保が難しくなるでしょうから、レジ担当者の負担を減らす意味でも有用なシステムだと思います。
 スキャンする方式であれば、回転ずし店なんかでも応用できるのかもしれません。

 10年ほど前だったか、価格情報を記録した電子タグ(ICタグ)を商品に張りつけ、お客はスーパーで商品を買い物カゴに入れ、レジを歩いて通過すれば、レジが一瞬でかごの中の電子タグのデータを読み取り、自動的に会計ができるというシステムが注目を浴びたことがありました。
 電子決済と連動させれば、電子タグの買い物情報が決済機関に送られて代金が自動引き落としされるので、お金やカードも不要な究極のレジシステムと言われていました。

 しかし、電子タグのデータを他者に読み取られる危険性が指摘されたり、何よりも導入に多額の費用がかかるため、そこまで設備投資するくらいなら今まで同様の人海戦術で対応できるという商業者側の意識も強く、結局未だにほとんど普及していません。
 政府も電子タグシステムの実証社会実験に多額の税金を投入していましたから、いかに行政機関が将来の時代の変化を見通すことが難しいかの証左でもあったように思います。

 ただ、日本では長らく、小売業のようなサービス産業部門の生産性が欧米諸国に比べて低く、国内でも製造業と比べて商業・サービス業の生産性が低いことが課題になってきました。
 マンパワーによるきめ細かい対面サービスは、日本の小売業の強みであって魅力でもありますが、必要な省力化を行って機会ロスをなくすことはますます重要になってきています。
 流通業は厳しい競争環境が続いており、大手スーパーやコンビニでも合併や提携の動きが進んでいますが、生産性向上のためには、今後小売業界でも大きな設備投資の動きが出てくるのではないでしょうか。 

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