2015年4月2日木曜日

特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)がサービス開始

 独立行政法人 工業所有権情報・研修館がネット上で提供していた知的財産の検索サービス 特許電子図書館(IPDL)が3月20日午後10時で終了し、23日9時から新たな特許情報提供サービス「特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)」のサービスが開始されました。
 新しい特許情報プラットフォームであるJ-PlatPatは、特許庁ホームページによると
 ユーザーが「ぷらっと」寄って、情報を「ぱっと」見つけられるユーザーフレンドリーなサービスを提供する
 ということがコンセプトらしく、IPDLに比べて、個人や大学の研究者など、より多くの一般ユーザーの方が気軽に利用しやすい作りになっているとのことです。

 特長としては
1)使いやすいユーザーインターフェイスへの刷新
 ・トップページへの簡易検索入力ボックスの配置
 ・入力ボックスへの入力例の表示
 ・作業段階を示すステップチャートの導入 等
2)外部サービスとの連携
 ・J-GLOBAL(科学技術総合リンクセンター)との連携で、特許文献と非特許文献との一括検索可能
 ・「中韓文献翻訳・検索システム」へのリンク
3)「色彩」や「音」等の新しいタイプの商標への対応
 ・チェックボックス入力により商標のタイプ別検索が可能
 ・音データが添付された商標は音声再生が可能

 が挙げられています。


 この4月1日から商標法が改正され「音」や「色彩」なども商標登録できるようなったことから、ラッパのマークの「正露丸」がCMで使っているラッパのメロディを音商標として登録出願したことが報じられていますが、このような音商標の検索もできるようになるわけです。

 実際にJ-PlatPatのトップページを見てみると、非常にシンプルで、いきなり、特許・実用新案、意匠、商標の簡易検索のページが現れ、とりあえず関連キーワードを入力し、関心がある知的財産権をすぐに検索することができます。

 たとえば、「商標を探す」のメニューで「赤福」を簡易検索すると、49件がヒットします。
 古くは大正時代から商標権を取得していることがわかります。
 また、赤福のライバルである御福餅(おふくもち)を簡易検索するのに「御福」と入力すると8件がヒットし、こちらは比較的新しく、昭和58年に商標登録されていることがわかります。

 こうやってヒマに任せて簡易検索してみるといろいろ面白い ~たとえば、赤福は勝手に使われないように、ほまれの、というキャッチコピーを含めたたくさんのパターンで防衛的に商標を取得している~ ことがわかります。各社の知的財産権戦略のようなものが垣間見えます。

 もちろん、いわゆる「発明」である特許権についても検索できますし、方法も簡易検索だけでなくFタームのような専門的な検索もできます。

 このブログでは何度か取り上げていますが、特に中小企業や農家などの生産者は、わりと安易に商品や生産物に商品名を命名しますが、すでにそれが他社の商標になっているケースも時々あり、トラブルになるケースも散見されます。

 無用な混乱を避けるには、まずJ-PlatPatを活用して、似たような名前が出願されたり登録されていないかを確かめ、もし紛らわしいケースの場合には、弁理士などの専門家に相談したり、知財総合支援窓口などの公的機関を活用することが重要です。

 使いやすくなったJ-PlatPatを、一度お試しいただいてはどうでしょうか。

■特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)  https://www.j-platpat.inpit.go.jp/
 

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

御福餅で検索すると大正9年と出ます(^0^)

半鷲(はんわし) さんのコメント...

 ありがとうございました。すると、その頃から御福VS赤福の商標争いがあったわけですね。