2015年5月11日月曜日

最も革新的な企業ランキング

 ファフィントンポストによると、アメリカのビジネス雑誌「ファスト・カンパニー」が2015年の「最も革新的な企業ランキング2015」(MOST INNOVATIVE COMPANIES 2015)を公表しました。

ランクインしているのは、アップル、アリババ、グーグル、インスタグラムといった錚々たる企業ですが、これらを抑えて第1位となったのは、オンラインでメガネを販売する「ワービー・パーカー」なるベンチャー企業だったということです。

 ワービー・パーカーは、創設わずか5年目ですが急速な成長を遂げているそうです。ファスト・カンパニー誌によれば年間売上は1億ドル(!)を超え、オンライン販売のほかにアメリカ全土で実店舗も運営しています。

 急成長の理由の一つは、メガネが95ドルから購入できるという低価格です。フレームを自社製造することで価格を抑えているそうです。
 また社会貢献にも積極的で、ワービー・パーカーでは、アメリカでメガネがひとつ売れるたびに、ひとつをNPOに寄付しており、メガネが寄付されたNPOは、発展途上国の人々に視力検査の仕方や手ごろな価格のメガネを売り方を教えているとのことです。


 これは、buy-one-give-one business model(ひとつ購入、ひとつ寄付)というマーケティング手法であり、企業の社会貢献と同時に、消費者の「人の役に立ちたい」という意識を通じて自社商品を購入を促すものとして、アメリカで多くの企業が採用しているそうです。
 日本でも近いうちに、この戦略で大きく成長する企業が現れてくることでしょう。

 ちなみに、最も革新的な企業ランキング2015にランクインしている日本企業は、LINE(14位)、トヨタ(18位)の2つ。
 トヨタは日本を代表する自動車メーカーであり、良くも悪くもレガシー企業ですが、SNSの雄で世界展開も視野に入れるLINEが高く評価されているのが興味深いところです。
 また、アメリカ本拠のため日本企業とは言えませんが、日本人が社長(創業者)の会社として、企業に社員福利厚生を提供するAnyPerk(37位)がランクインしています。
 
 全般的に、この「最も革新的な企業ランキング」の50選にランクインしているのは、特定の業種に偏っておらず、アメリカらしく新規性のあるビジネスモデルであることが重視されて選ばれているようです。
 このような視点も今後、日本で広まってくることでしょう。これはおそらく、日本社会が成長から成熟へと質的に転換していることの一側面だからです。

MOST INNOVATIVE COMPANIES 2015

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