2015年5月19日火曜日

ブルーボトルコーヒーに行ってみた

 やや旧聞に属しますが、アメリカ・カリフォルニア州に本拠がある ブルーボトルコーヒーの海外進出第1号店が、今年2月、東京都江東区の清澄白河にオープンしました。

 ブルーボトルコーヒー(BBC)の創設者ジェームス・フリーマン氏は、 スターバックスなど大手チェーン店のコーヒーを「マニュアル化されすぎている」として否定的に捉えており、本当に美味しいコーヒーを追求し続けた結果、厳選したオーガニック・フェアトレードのコーヒー豆を使い、注文を受けてからコーヒーを焙煎するという「スロースタイル」コーヒーショップのビジネスモデルを確立しました。

 フリーマン氏は日本の喫茶店文化にも造詣が深く、コーヒー一杯でも丁寧に淹れる「コーヒー道」ともいうべき姿勢をリスペクトしており、このことが海外初出店にあたって日本が選ばれた理由でもあるそうです。

 それはさておき。
 清澄白河という場所に、わしは初めてやって来ました。地方出身者の宿命で、半蔵門線の出口から地上に出た時は頭がグルグルしており、どっちに行ったらいいのかまったくわかりませんでした。
 タブレットのナビソフトを使って、通常なら10分ほどで着くところ、25分かかって到着しました。


 平日の夕方ということで、意外にも空いていました。お店は倉庫か工場だったような大きな建物をリノベーションしたものらしく、質素な(というか社会主義的な)感じで、ラグジュアリー感はまったくありません。
 ただ、店員さんの愛想が信じられないくらいに良く、全員がニコニコしてホスピタリティーに溢れています。写真を撮っていいですか?と聞くと、もちろん結構ですよ、と即答してくれました。


 写真では見にくいと思いますが、左の奥のほうに数名が並んで、ドリップ式で注文のコーヒーを淹れています。間違いなく、一杯一杯作っていました。

 わしが行ったときはこんな感じで、カウンターに数名しか並んでいませんでした。カウンターの腰板がコンパネなの、おわかりでしょうか。 


 この写真の中央でコーヒーを注文し、右側のカウンターで受け取ります。左側には20名くらいが座れる座席(といっても集合テーブル)があります。

 コーヒーは、ドリップ系とマシン(エスプレッソ)系に大別され、メニューとしてブレンドとシングルオリジン(一種類のみの豆)に大別されます。値段は500円前後なので、やはりスタバに比べてやや高いような気はします。
 本来ならドリップを頼むべきだったのですが、この日は最高気温が25度以上もあった夏日で、とてもホットコーヒーを飲む気になりませんでした。
 じゃによって、あえて「ニューオリンズ」というアイスコーヒーを頼んでみました。


 粗挽きのコーヒーを12時間、水で抽出したコーヒーだそうで、すっきりした飲み口だとのこと。店員さんの説明が簡潔でポイントを当てていて、なんだかすごく飲みたくなったのでした。(で、実際になかなかおいしい)

 わしは店内の席がいっぱいだったので、エントランスに置かれている縁台(ではないけど、5~6人くらい座れる何かの台)に座って飲みました。
 警備員さんと目が合ったので、三重県から来ましたと言ったら、先日も北海道や九州からのお客さんがありました、とのことで、今日は人が少ないですね。オープンの日からしばらくは3~4時間待ちでしたよ、と教えてくれました。


 が、しかし、おそろしいもので、そんな風に雑談している間にお客さんがどんどんやってきて、またたく間に行列が20人以上になりました。見るからに観光客風の人や、仕事の合間に立ち寄ってみた感じのサラリーマン、学生や主婦なんかもいて、さすがにいま話題のお店だなあと感じます。

 お店がある清澄白河のロケーションもいいのです。意外に下町風で、高層マンションや雑居ビルなどはあまりなく、低層のビルや住宅が建ち並んでいます。お寺も(しかも鉄筋コンクリートのビル仕様になっている)たくさんありました。近くには公園や美術館などもあって緑が多く、静かな街でした。
 ちょうど小学校の下校時間でたくさんの小学生とすれ違いましたが、さすが都会っ子。知らないおじさんには挨拶などしてくれません。
 道が開けたところからは東京スカイツリーがよく見えました。


 全体の感想ですが、BBCが特に腰を抜かすほど美味しいという訳では(もちろん、おいしいのですが)ありません。むしろソーホー然としたシンプルな店の外観とか、いかにも次世代を予兆させる「スロー」とか「オーガニック」などのキーワードを体感できる雰囲気が大きく作用しているように思いました。
 三重県のような地方では、東京でヒットしたビジネスは必ずエピゴーネンが現れますが、BBCはスローなチェーン店がコンセプトなので、もともとお客が少ない三重県のコーヒーショップでは「スロー」はあまり差別化要因にならないような気がしました。むしろ、ブルーのワンポイントがオシャレなコーヒカップとか、同じデザインの雑貨などが真似されるのではないかと思います。

 もし時間があれば、新しいコンセプトの、しかもビジネス的にも急成長・急拡大しているというコーヒーショップを訪れるのおすすめです。ただし繰り返しますが、道がものすごくわかりにくいので、スマホかタブレットは必須です。

■ブルーボトルコーヒー  https://bluebottlecoffee.jp/

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