2015年6月17日水曜日

オーネット・コールマン死す

偉大なジャスミュージシャン、オーネット・コールマン氏が6月11日に死去したとのことです。享年85歳。

 ジャズという音楽は、北アメリカにやって来た ~ほとんどは奴隷としてアフリカ大陸から連行されてきた~ アフリカンアメリカン(いわゆる黒人)が、故郷由来の強烈なリズムと、ヨーロッパ由来の旋律やハーモニーが融合して生まれた音楽と説明されます。
 この意味で本質的に伝統にとらわれない自由な音楽であることが特長なわけですが、実際にはコード進行やテンポ(ビート)には一定の「型」があって、デキシーランド、スイング、ビーバップ、ハードバップなどとジャスの最先端は変遷しては行きますが、根本的な部分はあまり大きくは変わらず、それゆえに心地よい、あるいはファンキーな、誰が聞いてもジャズだとわかる印象を与えていたわけです。

 しかし、オーネット・コールマンは、この安定した型をぶち壊す挙に出てジャズ界に大きな波紋を与えることになりました。コード進行やテンポを軽視ないし無視した「フリージャズ」です。


 ここでわしが知ったかぶりを書くよりも、コールマンの偉業やフリージャスの説明は、おそらく多くの追悼記事や解説記事がネットにも出るでしょうから、詳しくはそちらをお読みいただくとして、あらためて思うのは、本当の革新者(イノベーター)は数十年に一度しか出てこないのだろうなあ、ということです。

 ミュージシャンの世界は才能で勝負の厳しい競争社会でしょうが、凡百のジャズやロックのアーティストは結果的に単なる流行歌手とか音曲芸人に過ぎず、一時は隆盛を極めてもすぐに忘れられてしまうし、ましてや世界的に名が知られ、長年にわたってファンに曲が親しまれることなど極めてまれなことです。
 しかし、オーネット・コールマンは、既存のジャズを壊し、新たに自分流の解釈を提示しました。
 これは万人受けする心地よいジャズでは決してないアグレッシブな音楽であり、真剣に聞き込まないと真剣にメッセージが伝わってこない、つまり聞き方に作法があって、演者が聞き手を選ぶ音楽でした。

 彼の名はジャズの巨人として永遠に残るでしょう。
 ご冥福をお祈りします。
 
Mr.Ornette Coleman was a great musician of jazz.
It was revolutionary.
When I was young, his music was difficult.
But now the little I can understand.
It's because, for anyone life there is a painful experience. Also,me.
 

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