2015年6月3日水曜日

ファミリーデー実施企業に助成金5万円が

 三重県(庁)が、従業員の家族による職場訪問や子ども参観などの「ファミリーデー」を実施する企業を募集しています。

 中小企業などで働く女性が安心して妊娠・出産し、男女がともに子育てしながら仕事を継続し、その能力を発揮して活躍できる「お互いさまの職場づくり」を推進している一環とのこと。

 応募資格があるのは、三重県内に本社がある中小企業等です。(常時雇用者が300人以下の企業や社団法人等で、常時雇用者を2名以上、かつ、6ヶ月以上継続雇用していることなどの要件あり)
 ファミリーデーを実施する中小企業等に対しては、所用経費の1/2(限度額5万円)の助成金が交付されるそうです。

 県の担当課のホームページによると、ファミリーデーを実施することで、会社、従業員、その家族、のそれぞれに次のような相乗効果が生まれるそうです。

会社・組織にとって
・社員同士がお互いの家族状況を理解し、急な休業などに備えた相互リスク管理意識を醸成
・仕事に対する家族の理解を得ることで、高いモチベーションを維持するきっかけとなり、業務効率が向上
・社員とその家族が会社のよき理解者となることで企業価値が高まり、優秀な人材が定着しやすい

従業員にとって
・家族を知ることで上司や同僚の気遣いが生まれ、休暇が取りやすくなり、仕事にもメリハリが生まれる
・仕事と子育てを両立している社員を見ることで、若手社員が出産や育児をしながら働き続けられるという安心感が得られる
・家族に職場の様子を理解してもらうことで家庭内でのコミュニケーションが増える

家族にとって
・日常では見られない職場の様子や働く姿に接することで、仕事への理解が深まる
・子どもにとって仕事の現場を実体験することで社会を知る機会になる

 これは確かにその通りで、実際に、行政やNPOなどが企業とタイアップし、家族による職場見学や子どもの職場体験を行っている例も増えています。
 よく言われるように、かつては日本も職住接近が当たり前で、家で商売をしていたり、ご主人が職人で家が作業場であったりという例は多くありました。
 しかし仕事が会社のように組織化され、工業団地の整備など、居住と職場が分離されたころから、子どもたちが親の働く場 ~苦労している場と言うべきでしょうか~ を間近に見る機会が失われ、ひいてはこのことが職業観や勤労観の醸成を遅らせている原因になっていることは、わしを含め多くの人々が経験的に勘付いていることです。

 県のファミリーデーは、実際にはいろいろ要件が細かく、実施に当たっては煩わしいことも多いようですが、しかし、企業の価値を高めるためには大変有意義なのではないでしょうか。心ある経営者、社員の方々は、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

■三重県公式ウエブサイト  ファミリーデー実施企業募集中!! ★助成金5万円★


 蛇足ですが、このように有意義なフィミリーデーへの助成ですが、交付要領の中で、中小企業等の常時雇用労働者のカウントの中から登録型派遣労働者を除外しているのは画竜点睛を欠く措置だと言わざるを得ないでしょう。現実には派遣労働者は非常に多くの職場で活躍しており、労働形態の単なる法的分類によって彼らを差別する合理性はないからです。

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