2015年6月9日火曜日

また知らないミカン「ジューシーオレンジ」

 スーパーで買い物していたら、フルーツ売り場でまったく見かけたことがないミカンを売っていました。
 この時期は夏みかん(甘夏)とかサマーフレッシュ、春光柑などが柑橘売り場をにぎわせますが、これは名前が「ジューシーオレンジ」という超ベタなものでした。
 袋には熊本県産というシールが張ってあるだけで、よくある名前や特長を書いた紙などは同封されていません。売り場にはポップもありません。
 大変そっけないのですが、そのわりに袋の中のミカンたちには一個一個「ざぶとん」が敷かれており、その落差がわしには新鮮に思えたので思わず購入してしまいました。(ちなみに3個~4個入りで税別398円でした。)
 繰り返しますが、わしはこのジューシーオレンジに関して全く知識はありません。皮が意外に固かったので、とりあえずナイフで横半分に切ってみたところ・・・。


 グレープフルーツみたいな香りがします。
 そう言えば、皮の色もいわゆるミカン色ではなく、黄色っぽいグレープフルーツのような色です。
 外皮と実の小袋の間には白いフワフワがあって、小袋も意外に固く、どうやって食べたらいいのかもよくわからなかったので、やはりグレープフルーツのようにスプーンですくって食べました。

 味もどことなくグレープフルーツっぽく、要するにこれは国産小型のグレープフルーツではないかと言う結論に至りました。

 わしは東紀州(三重県南部の、尾鷲市、熊野市、紀北町、御浜町、紀宝町の2市3町からなる地域)に住んでいた2年間に、東紀州の特産品、つまり主要農産品である柑橘類に関してはすっかりマニアになってしまったのですが、それでも柑橘類は全国の産地でどんどん品種改良されて新しいものが生まれており、さらに栽培技術の向上や物流条件の改善などによって、今までは狭いエリアでのみ親しまれていた品種が、全国の市場に流れるようになっています。

 で、食べた後にインターネットで調べてみました。
 ウィキペディアなどによると、ジューシーオレンジの正式名は河内晩柑(かわちばんかん)といいザボンの一種で、熊本県河内町で発見された品種だとのことです。
 ジューシーオレンジは通称の一つで、美生柑(みしょうかん)、愛南ゴールド(あいなんゴールド)、宇和ゴールド、ハーブ柑、天草晩柑、ジューシーフルーツ、灘オレンジ、夏文旦などとも呼ばれているそうです。率直に言って、これは消費者を混乱させると感じます。
 晩生で越冬する必要があるため、ハウス栽培か、冬期も一定以上の気温でほとんど降霜することのない地域での栽培が条件となります。このためか生産地は愛媛県愛南町や熊本県天草市などの少数しかなく、生産量は7000~8000t。いわゆる温州ミカンの年間生産量は100万tもあるので、それに比べたら本当にごく少数です。このうち、愛南町産が生産量の約半数を占めているとのことで、日本一の産地である愛南町産の河内晩柑は「愛南ゴールド」と名付けられているそうなので、わしが買ったジューシーオレンジと表記されていたこれらのミカンは、どこかほかの熊本県産なのでしょうか。

 しかしまあ、結論から言うと見た目も味もグレープフルーツそっくりなので、国産にこだわる消費者でなければ、わざわざ買うかなあ、という感想でした。生産者の方、すいません。
(もっと違う正しい食べ方とか、これを使ったデザートのレシピなんかがあるのでしょうか?)

■はんわしの評論家気取り  「津之輝」は津市と無関係だけどおいしかった(2015年3月2日)

0 件のコメント: