2015年7月15日水曜日

JR関西線で奈良から津へ(その1)

 先週末は奈良に行っていたのですが、その帰り、津までの帰途にJR西日本の関西本線を使ってみることにしました。

 以前このブログでも書きましたが、三重県は主要都市間を結ぶ鉄路にJR(東海、西日本)と近鉄(近畿日本鉄道)の2つがあり、これらが並走しています。全国的には知名度の高いJRですが、三重県内の路線は非電化の単線区間が多く、運行本数、運賃、定時性、サービスのいずれをとっても近鉄がはるかに勝っているため、今回のように奈良から三重県津市方面に行く時も、JRで行こうという三重県民はほぼ皆無であり、99%は近鉄を使うであろうことをわしは断言できます。

 しかし、この日はわりと時間的に余裕があったのと、以前このブログに書いた「鉄道忌避伝説の謎」の中でも関西本線(明治時代は関西鉄道という私鉄だった)を取り上げたので、久しぶりに乗ってみようという気になったのです。
 近鉄なら特急利用で2時間足らずで行ける奈良と津の間を、JRの普通列車を乗り継ぐと約3時間かかります。(ただし、特急料金分は安いですが。)
 山あり川ありで、ちょっとした旅行気分でした。


 まず全体経路の概念図です。


 まず、JR奈良駅から、関西本線の加茂行きに乗ります。加茂までは電化されており、大阪方面への列車が10分おきくらいに走っています。
 ここから東は電化されておらず、1時間に一本のディーゼルカーに乗り換えて、木津川沿いにうねうねと続く線路を走ります。亀山からはJR東海の管轄区間となり、紀勢本線のディーゼルカーに乗り換えて津へと向かいます。

 出発地はここ、JR奈良駅です。
 妙に広い空間に低層で作られており、周囲の高層ホテル群と対比をなしています。写真では見にくいですが、右端にある大きな屋根の建物は、現在は観光案内所になっている旧奈良駅舎です。


 奈良駅のホームは高架です。新しい駅になってもう10年くらい経つでしょうか。


 昔の地上駅の頃は、先ほどの写真の寺院風の駅舎が建つ風格のある ~ある意味で古臭い~ 駅でしたが、新駅は最近のJR駅によくある標準化された駅で、デザインに奈良らしさはほとんど感じません。

 奈良から15分ほどで終点加茂駅に着きます。いかにもベッドタウンという感じで、駅前はマンションなどが建ち並んでいるわりに閑散としています。
 ここで、亀山行きの紫色のディーゼルカー(キハ120系)に乗り換えます。ちなみにここから東は同じJR西日本区間でありながら、ICOCAなどのいわゆる交通系ICカードは使用できません。


 2両編成で、トイレ付き。なぜか2両は別々の車内レイアウトになっており、一両目はロングシートのみ、2両目はクロスシートとロングシートの混合型。当然ワンマン運転です。
 20人ほどの乗客を乗せて発車しました。

 加茂駅からは木津川に沿った単線区間を時速70km~80kmくらいの、比較的緩いスピードで走って行きます。なかなか美しい眺めです。


 数分で笠置駅に到着。ホームから見える木津川の河原には、キャンプやバーベキューをしているたくさんの人たちがいました。圧倒的にマイカー利用者が多く、笠置駅で乗り降りしたのは数人でした。


 続いて、大河原、月ヶ瀬口と駅は続きます。
 驚いたことに、というと失礼ですが、それぞれ数名ずつの乗客が降りました。通勤客のようです。
 1時間に一本しかないダイヤで、いかにも不便だと思いますが、それでもマイカー通勤に比べるとラクなのでしょうか?


 月ヶ瀬梅林で有名な月ヶ瀬口には加茂出発から約20分で到着します。
 川沿いの、ほとんど人家のない山の中を走り続けるので、何だかとっても遠くの山奥に来た感じがします。しかし実際には並走する国道163号に目をやるとたくさんのクルマが行き交っており、むしろ鉄道のほうがのんびりしていて、今の生活リズムには合っていないのだとわからせてくれます。
 ここで奈良県を離れ、いよいよ三重県エリアに突入です。
(つづく)

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