2015年8月27日木曜日

ドライブスルー葬儀場システムが事業化へ

 日本経済新聞によると、長野県上田市にある建設業者、竹原重建がドライブスルー型の葬儀システムの販売という、新たな葬儀関連事業を開発したとのことです。
 故人を送る葬儀という厳粛な響きに比べ、ドライブスルーとはその対極にあるような手軽感のあるコトバですが、障害者や高齢者など葬儀への参列が困難な人や、仕事などで時間を取りにくい人が参列しやすくなることを意図しているそうであり、社会全体として葬儀も簡素化が進んでいる中、多様な需要を発掘する狙いもあるようです。
 わしも昨年、肉親を送る経験をし、参列してくださった方々は故人と同年配も多く、式場はイスに着席できる葬祭ホールを使い、葬儀時間も全体的に短くするように配慮が必要なことは実感しました。
 今後ますます社会が高齢化する中、葬儀自体が増えて、世知辛い話ですが献花や供物などはいっそう簡素になって行かざるを得ないでしょう。ドライブスルー型の葬儀場で車内から参拝したり、焼香したりすることも、潜在的なニーズはきっとあるのかもしないという気がします。


D&AコンサルティングHPより
 竹原重建が葬儀場向けコンサルティング会社として設立したD&Aコンサルティングのホームページによると、この車で通り抜けできるドライブスルー型の葬儀システムは「ドライブスルー&アテンドスタイルホール」と命名されています。
 D&Aという社名もここからきているのかもしれません。

 葬儀会場では、参列者の後ろに車が通り抜けできるスペースが確保してあります。
 参列者の車は車両誘導システムによって、まず「自動受付管理システム」の受付機へ誘導されます。
 ドライバーはタッチパネルを使って、故人との関係、電話番号、住所、氏名を入力します。
 入力を終えたら、車は「自動焼香システム」の前に誘導されます。
 そこには焼香スイッチがあり、それを押すと、まるで近くで焼香しているかのように明かりがともります。焼香の様子はカメラで撮影されて、会場の遺影の横にあるスクリーンに投影することも可能です。会場の遺族は、この映像によって誰が参列したか分かることができます。
 そして、焼香を済ませたドライバーはゲートを開くボタンを押して退場するという仕組みです。
 
 葬儀場システムは1800万円で、別途工事費などがかかるそうですが、竹原重建によるとすでに葬儀場から問い合わせが来ており、9月の末には同社の敷地内に見学用モデルを作られるそうです。
 ホームページでもシステムの説明動画がアップされていますが、イラストと文字だけの簡単なもので、意味がよく分からないので、これは百聞は一見にしかずかもわかりません。

 D&A社では葬儀場向けの「生花などの共同購入システム」も提供します。たとえば葬儀用の生花は1万~1万5千円くらいが相場ですが、1人や少人数での費用負担が困難な場合に、他の参列者が少額を出し合い、合算して購入できるようにしたもので、購入した生花の贈り名には支払った人全員を記載するものだそうです。
 このシステムも、少子化や親戚づきあいの希薄化、勤務先の経費節減などの社会情勢を考えると、かなり潜在的なニーズはありそうです。

 このように時代の趨勢に従った葬儀簡素化の流れがある一方、全国的に檀家が減少し、読経や供養などの法事の機会も少なくなっている中、生計が維持できず、無住となって放置される寺院が増加していることが社会問題になっています。
 葬儀を核として、日本の伝統的な檀家制度 ~それが良いか悪いかはしばらく措きます~ も今後の存続が見通せない状況にあるようです。
 
■D&Aコンサルティング   http://www.d-astyle.co.jp/index.htm

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