2015年9月14日月曜日

伊賀ドライブインで知った「伊賀福」

 この週末、親戚宅へ曾祖父の墓参りを兼ねて遊びに行っていました。名阪国道を通って行ったのですが、休憩に立ち寄った伊賀ドライブインで、三重県を代表する例のなんとか餅とそっくり(に見える)お餅が売られているのを発見しました。


 その名も「伊賀福」。
 写真では見にくいですが、薄いピンク色の紙で包装され、商品名も朱色と茶色の文字でアーティスティックに書かれています。イラストこそ松尾芭蕉や上野城など伊賀の象徴的なものが使われていますが、まあ率直に言って、あやかり商品ではないかという印象はぬぐえないものがあります。
 平積みされた商品の近くには、中身の様子がわかるスケルトンモデルが置かれていました。消費者には分かりやすくて良いのですが、もうこれは完全にアレでした。

 

 わしはこの伊賀福なるお餅は、この時に初めて知りました。
 しかしネットで検索すると、ここ伊賀ドライブインでしか売られていない完全限定品であるにもかかわらず、土産物として比較的有名な商品らしく、たくさんの記事やブログがアップされています。

 それによると、この伊賀福を製造しているのは名古屋にある朝倉商店なるメーカーで、ここは伊賀福とは別に「名福餅」という商品も製造してるとのことで、あんころもちを得意としている企業なのかもしれません。
 
 マイナビニュースによると、伊勢には有名な例の餅があることから、伊賀にも名物土産を作ろうと15年前に開発されたものとのこと。伊賀福という商品名も伊勢のあれを意識して命名したそうです。
 一方で、材料は国産、甘さも控えめ。そして手作りにこだわっており、上述のように伊賀ドライブインのみで販売されているオリジナル商品です。

 わしも実際に購入して見たかったのですが、間の悪いことに、その親戚がお土産に強く例の餅を所望しており、わしはわざわざ宇治山田駅の売店でそれを購入して車に載せていたような状態でした。
 このうえにさらに生ものの、しかもどう見てもそっくり商品を買っていってもとても食べきれないので、仕方なく断念せざるを得ませんでした。

 ただ、例の餅は12個入りの折箱が税込1030円なので、伊賀福のほうが若干お買得のようです。次回はぜひチャレンジしてみたいと思います。

 以前このブログにも書きましたが、伊勢にはこれまた「そっくり」として有名(?)な御福餅というものもあります。
 かつては、包装紙が例の餅に非常に似ており(言い換えると、伊賀福にも雰囲気がたいへん似ており)。これは類似品ではないか、商標権や意匠権の観点から問題ではないか、といったような声がなくはありませんでした。
 しかし、江戸時代以前から多くの参宮客が押し寄せていた伊勢では、徒歩での長旅を疲れをいやすのに甘い餅菓子は必須のもてなし品であり、多様な餅が作られ、売られていました。
 あずきを炊いた「あん」を使った餅も多く、これは一般的な「あんころもち」なので、どれが本家も元祖もない、というのが真実ではないかと思います。
 
 包装紙も、明らかに消費者を誤認させる意図からそっくりに作られていたらともかく、今の御福餅やこの伊賀福は、通常の判断力があれば誤認することは考えられません。
 その意味では、もっとさまざまなあんころもちが伊勢や三重県内で製造され、それぞれが魅力を競いあうというのもありかもしれません。

■伊賀ドライブイン・ブログ   http://igadrivein.exblog.jp/6832576

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