2015年9月5日土曜日

熊野の秘湯「湯ノ口温泉」に行ってみた

 三重県最南部、北山川をはさんで和歌山県に面している熊野市紀和町に、100%源泉かけ流しの 湯ノ口温泉 という温泉があります。
 神経痛、筋肉痛、五十肩、冷え性、疲労回復などに効果があるナトリウム・カルシウム塩化物泉で、湧出量は毎分1200リットル、水温は45.7℃と非常に良好な源泉であり、地元住民が利用しているのはもちろんですが、熊野市街地から車で1時間近くもかかることもあって、ある種の秘湯として観光客の人気も集めています。
 わしは10年くらい前に行ったきりだったのですが、今年3月、施設がすべて新しく作り直され、リニューアルオープンしたとのことだったので、やや遅くはなったのですが、出かけてみることにしました。


 行き方ですが、まず高速道路(紀勢自動車道)と自動車専用道路(熊野尾鷲道路)を乗り継いで熊野市まで行き、国道311号線で熊野市紀和町の観光ホテル「瀞流荘」(せいりゅうそう)まで行きます。ここまで、熊野市街地から40分程度かかります。
 瀞流荘への進入路は三叉路になっています。瀞流荘へはこの道を左に入ってすぐ。湯ノ口温泉へは右に進んで、さらに10分ほどかかります。


 湯ノ口温泉への道は幅が狭く、しかも急カーブが連続しています。道の右下を熊野川の支流である北山川が滔々と流れています。この写真で言うと、左側が和歌山県、右側が三重県です。


 山道を5分ほど走り続けると人家が建ち並んでいる湯ノ口集落に着きますが、温泉へはさらに先へ進みます。人家はまったくなく、途中にこのような不動産の看板(?)が出ていました。「田舎暮らし出来ます」という断定的な表現に強烈な説得力を感じます。


 走っている途中は、温泉帰りの車と何台もすれ違います。なので、全然ひと気がないわけではありません。それはそうなのですが、本当にまったく人家も何もないので、秘湯と呼ばれるのも分かる気がします。
 本当にこの道で合っているのだろうか・・・と少々不安になってきたころに、巨大な看板が目に飛び込んできます。

 湯の口温泉の建物です。まだ真新しく、3月にリニューアルしたばかりというのもうなずけます。
 温泉棟は、大きく3つの建物から構成されており、隣接した場所には湯治客の長期滞在用のバンガローやロッジといった宿泊施設もあります。


 真ん中の建物正面が入口で、そこで靴を脱ぎ、左側にあるカウンターで入浴料金を払います。大人ひとり540円です。
 熊野特産の杉などの天然木材で建てられており、大変落ち着く空間です。

 内部はさすがに撮影できませんので、パンフレットの写真を引用します。
 内湯と3種類の露天風呂があります。サウナやジェットバスなどはありません。洗い場は個別に仕切られているタイプで、ボディソープとリンスインシャンプーが備えられています。


 露天風呂は目の前がすぐに杉木立の山の斜面です。景色が広がっているわけではないのですが、逆に箱庭のような感じでリラックスできます。
 残暑はまだ厳しく、セミが鳴いていました。

 お湯は無色透明ですが少し「ぬめり」があります。
 このお湯、そして真新しい設備で、入浴料が500円(+税)というのは激安だと言い切ることができるでしょう。
 休憩スペースがやや狭いのと、マッサージチェアが見当たらなかったのが難点ですが、売店や自販機で飲み物や弁当、お土産品なども売っているので、のんびり時間を過ごすには非常にいいところです。
 熊野市紀和町には観光施設として、世界遺産である丸山千枚田、国史跡で、熊野の天空の城との異名がある赤木城跡、元紀州鉱山の坑道が復元展示されている紀和鉱山資料館などもあり、クルマなら一日の観光コースを容易に組むことができます。
 また、瀞流荘からこの湯ノ口温泉までは、旧紀州鉱山で使用されたトロッコ列車(坑内軌道)が残っており、一日6往復運行されているので、これを使って来ることもできます。遊園地の作り物のトロッコでなく、本物なので、大人の方でも貴重な乗車体験になると思います。

 というわけで、湯ノ口温泉を堪能したわしでしたが、最後にお土産として湯の口温泉と、瀞流荘の入鹿(いるか)温泉の湯の花を買いました。(各一袋120円)


 みなさまも、熊野観光の穴場とも言える、知る人ぞ知る秘湯「湯ノ口温泉」を訪れていただいてはどうでしょうか。

■湯ノ口温泉(熊野市ふるさと振興公社)ホームページ  http://www.ztv.ne.jp/irukaspa/yunokuchi.html
   



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