2015年10月1日木曜日

セーラー服を着た銘菓「関の戸」を食べてみた

 三重県立津商業高校(津商)といえば、今年の高校野球「夏の甲子園大会」に三重県代表として出場したのが記憶に新しいところですが、ちょうどその時期、もう一つのマニアックなニュースが三重県内では報じられていました。

 それは津商の生徒が三重県亀山市の銘菓である「関の戸」のパッケージをデザインし、津商オリジナル関の戸 として8月から販売が開始されたというものです。

 関の戸は、東海道五十三次の47番目の宿場にあたる関(せき)で370年前から営業を続けている深川屋が製造している餅菓子です。
 赤小豆のこしあんをぎゅうひ(求肥)で包み、阿波特産の高級砂糖「和三盆」をまぶして作られています。
 三重県教育委員会では、商業科などの職業学科を設置している高校で、専門性や技術力の向上、新たなアイデアを創出できる人材の育成、学科間連携などに取り組む「若き『匠』プロジェクト」なるものに取り組んでいますが、この「津商オリジナル関の戸」も、このプロジェクトの一環として、津商ビジネス科に在学する女子生徒が、津商の制服を模したデザインの商品化を発案したものだとのこと。

 わしはたまたま津駅ショッピングセンター チャムの津銘菓コーナーで発見したので、10月になってやや季節外れの感じはあるけど、津商の夏用セーラー服のパッケージに入った関の戸を購入してみました。(ひと箱500円でした。)


 ちなみに、津商業の夏の制服はこんな感じ。(この写真は津商のホームページから引用しました。)

 箱のイラストをよく見ると、津商のセーラー服になっているのがわかります。
 おそるおそる脱がせていくと・・・・


 中はこんな感じ。案外普通です。
 関の戸の餅、一つ一つのパッケージまではさすがにセーラー服バージョンにはできなかったようです。


 パッケージの商品説明には、深川屋 陸奥大掾(むつだいじょう)と書いてあります。
 陸奥大掾とは、陸奥の国、つまり現在の青森県にあたる地域を治めていた朝廷の役人の官職名です。しかし時代が下るにつれて、古代の官職名は朝廷に関わる人々(大名や旗本、豪農、大商人など)へのある種のご褒美、名誉として与えられる称号になりました。
 深川屋は江戸時代、京都の御室御所の御用達菓子司を仰せつかったことから、従二位陸奥大掾の官職が与えられたとのことです。(これは非常に由緒正しいことを意味します。)


 小袋を開けて、和三盆にまみれた関の戸を出してみたところです。


 で、食べてみると。
 これがまあ、甘いのなんの。上品な甘さとはいえ、これは尋常な甘さではありません。
 一口大であることを見ても、これがお茶席用のお菓子であることは間違いなく、パクパク食べるものではないようです。

 このようにクラシックで格調高い「関の戸」。はっきり言って、現代の生活にマッチしているとは言い難く、茶道の趣味でもある方以外が常日ごろ購入するタイプのお菓子ではありません。
 しかし、だからこそ、こんなふうにセーラー服を着せて目先を変えてみるというのはプロモーションとしてはアリだと思います。現にわしのような人間が釣られて買ってしまうわけです。

 このアイデアが、若き「匠」とまで賞賛できるかどうか疑問なしとはしませんが、しかし、これといったスター選手がおらず、全般的にパッとしない「津土産」のラインナップに、ある種のキワモノとしてでも一角を占める立ち位置に出たことは、大したことには違いありません。
 わしが傍から見ていても、津の人は津が本当に大好きなので(わしにはその理由がなぜだかまったくわかりませんが)、こんな感じで高校生も参加して、津の新しい商品、新しいプロモーションを考えていくのは良いことだと思います。
 もちろん、老舗でありながら、「津商オリジナル関の戸」を本当に商品化した深川屋さんの英断が、一番の立役者とも言えるのですが。

■銘菓 関の戸(深川屋ホームページ)  http://www.sekinoto.com/


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