2015年10月29日木曜日

クラウドファンディングセミナーが四日市で

 三重県(庁)の主催により、クラウドファンディングのセミナーが11月6日、四日市市のじばさん三重で開催されます。インターネットを使って、投資家や、消費者などの一般市民からビジネスに必要な資金を調達する「クラウドファンディング」はもはやスモールビジネスやコミュニティビジネスの資金調達方法として一般的なものになっていると言っていいでしょう。しかし、果たしてこれが自分のビジネスに有効なのか? 手軽な反面、デメリットもあるのではないか? という疑問も多いことかと思います。
 このため今回のセミナーでは、実際にクラウドファンディングを使って介護用品(万歩計ほどの大きさの端末で、これを尿漏れの心配がある人の臍部に張り付けておくと、排泄のタイミングが感知されてスマートホンに伝える「DFree」という商品)を開発した、トリプル・ダブリュー・ジャパン(株)の 代表取締役 中西敦士氏を招いた体験談の発表が行われます。
 三重県内で少額であっても資金需要を抱えている経営者や起業家にとって大変参考になる話ではないかと思います。

 また、わしが今回のセミナーで注目するのは、クラウドファンディングを「購入型」と「投資型」に区分して、それぞれの仕組みとメリットを、ファンディングの主催者から説明してもらう時間も設けていることです。これは画期的なことなのです。

 以前このブログにも書きましたが、一般的にクラウドファンディングは、資金提供者(投資家)が受け取るリターンによって、①融資型、②購入型、③寄付型、④投資型の4つに区分されます。このうち④の投資型は、さらに「株式型」と「ファンド型」に再分類されたりもします。
 そこで、今回は②購入型の例としてREADYFOR、また④投資型(ファンド型)の例として日本クラウド証券の、それぞれの代表者から内容紹介があります。

 わしが知る限り、~少なくとも行政主催のセミナーとしては~ たいへん踏み込んだ内容で、当日の進行次第によっては色々深堀できる可能性があるのではないかと思います。
 主催者によると、セミナーの聴衆対象は、市町職員、商工団体職員、金融機関とあって、NPO法人等一般事業者、起業予定者も参加可能だとのことですが、これは(うがった見方をすれば)これらスモールビジネス関係者にとって、2015年の今は「行政の補助金を取りにいく」という時代ではなくなってきたことを示唆しています。

 地域資源を活用した特産品開発などはここ10年近く、地域資源活用促進法の制定など国のテコ入れもあって、補助金や販路開拓支援がずっと継続してきました。
 しかし残念なことに、そのほとんどはプロダクト・アウト的な発想から抜け出せない、全国どの地域でもドングリの背比べのような商品・サービスばかりで、現実にその地域の経済を「活性化」させるに至ったようなヒット商品はほとんど生まれていないのが現実です。
 
 この解決には、国や地方自治体による少額補助金のバラマキは意味がなく、市場や消費者をにらんだ、つまりはそれらのニーズに応えられるような魅力のある(競争力のある)商品を開発する以外にありません。
 このためには商品化の過程で市場との対話が不可欠なのであって、行政に採択されるためにせっせと補助金申請書を作文したり、必要な添付書類をコピーしているヒマがあるのなら、ネット上で直接エンドユーザーに購入予約や投資を訴えかける努力のほうがはるかに本質的なのです。

 クラウドファンディングはその一番身近な方法です。主催者は意識していないようですが、実は現実に今事業をしており、資金需要があって、しかし行政の補助金などの対象になっていない、たとえば理髪店とか不動産業者のような生活サービス業とか、セレクトショップ、介護用品の小売店などと言った、従来の行政支援策の隙間に落ちてしまっているような事業者が最も有望な使い手なのです。
 小規模事業所の経営者、NPOの代表者なども、ぜひこのセミナーには参加してみてはいかがでしょうか。

■三重県公式ウェブサイト  クラウドファンディンセミナー・四日市会場 参加者募集のお知らせ
 ※県の担当の方、「クラウドファンディン」になっていますよ!

■はんわしの評論家気取り
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